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第31話 マリスのアトリエ

 そこには数件の木造の平屋が幾つかある、彼女のアトリエだと知らない者から見ればまるで限界集落の末期にしか見えない。


 一応出歩く人影はある、しかしあれはマリスが造った人型のゴーレムなのだ。

 助手だったりその他の作業に従事させているらしい。他にも錬金術で使う薬草とかの栽培もさせているとか。


 ゴーレムってマジで有能なのだ、勿論使い手の力量がハッキリ出るけどな。

 マリスの錬金術師としての力量はよく分からないがゴーレムを造る技術と操る能力は本物である。


 私とマリスはその限界集落の中央にある一番大きな建物に入った。

 中はそれなりに広く客間にはイスとテーブルが置かれていた。


「アーク、私はお腹が空いた。何か作って」

「分かりました、それじゃあ肉とジャガイモでも焼きますか」


 前回の海賊だったときはかなり傍若無人にしていたので今回は弟子っぽくしている私だ。

 ちなみに私が弟子入りする時、マリスは速効で断ってきた。


 そこをなんとかと頼み込むとこの本物のアトリエを三日以内に見つける事が出来れば弟子にしてやると余裕の笑みを浮かべて提案してきた。


 私は五分で見つけてアトリエに侵入したのである、散らかったこの建物の中を見て引いているとマリスが『わーーー! 見るなーーー!』とピーピー叫んでいたのを思い出す。


「……ん、アーク、何か嫌な笑顔をしてるが何を考えている?」


「私がゴミ屋敷の中に入ってしまった時、気づかないでマリスさんのピーチパンツを踏んでしまった時の事を思い出してましたね」


 マリスがテーブルの上の食器の入った籠をを投げてきた。危ないな。


 その後はマリスにご飯をあげて私は限界集落を見て回る。不具合を起こしてるゴーレムがいないかを見回るのも弟子の仕事なのだ。


 ちなみにこのマリスのアトリエ、ハーマストの街の人間で存在を知っている者はいない。

 マリスは何やら秘密の多い美女なのだ、しかしそれもまた、いいねしたくなる私だ。


 見た目が良ければ、全てとは言わないが大抵の事は許される。それが世界の理だ。


 そして………おっさんを最も忌み嫌う者は女子高生に非ず。同じおっさんなのである(心だけだがね)。

 これは世界の真理だ。仕方ないよね。


 そんな事を考えながら限界集落を歩く、するとこの限界集落に近付く気配を感じた。

 私はドラゴンなので音も気配もない数キロ以上離れてる所の気配も普通に分かる。


「このまま放って置いても問題はないけど……」


 ちょっと魔法でその気配の主を見てみよう私は千里眼的な魔法を使った。

 確認出来たのは一人の女性だった、ハーマストの人間が普通に着ている衣服だ。普通の村人か?


 武器の類は装備していない、確かにこの森は滅多にモンスターは出ないとハーマストにいるときに聞いた覚えがある。


 その理由はマリスがゴーレムを使って小まめに悪さをするモンスターを退治してるからなのだが、その事をしるハーマストの人間はいない。


 しかし今回は運が悪かった、滅多にと言っても全くモンスターがいない訳じゃない。

 その女性は運悪くゴブリンと遭遇してしまった。


 ゴブリンに威嚇されて驚いて腰を抜かしてしまった女性、その顔立ちを確認すると中々の美人だったのである。何という事だ。


「…………」


 仕方ない、か弱い女性のピンチだ。この私が出るしかなかろうよ。

 私は魔法で転移した。



「消えなさい!」

 私はゴブリンと女性の間にテレポートして現れると同時にゴブリン共に魔法をぶちかました。


 氷のツタに絡みつかれゴブリン共が苦悶の声をあげる。死にたくなければさっさと逃げるがいい。

 そんな内心の思いが通じたのか、ゴブリン共は全員全力で逃げ出した。


 さて緑色の肌をした雑魚の代名詞達は消えた。

 私は女性の安否を確認する。


「お怪我はありませんか?」

「あっ貴方は一体……」


「私は旅の者です。多少ですが魔法が使えて、あのゴブリン共と貴女の様子をたまたま見かけ助けに来ました」


「そうだったんですね。わたしはミリア、ハーマストと言うこの近くの街で生活している者です」


 ミリア、赤色の髪をポニーテールにしている二十歳くらいの女性だ。スタイルも出るとこは出ていて身長は私やマリスよりも低い。

 瞳の色はオレンジだ。


「そうですか、しかしミリアさん。ここはモンスターが出る場所です。あまり近付かないほうが」


「すみません。ここは滅多にモンスターが出たりしない筈なんですが……」


「それでもせめて誰かと一緒に来る事をお勧めします」


「その通りですね、すみません」


 しかし何故に彼女はこんな限界集落しかない森に来たのだろうか?


「所でこんな所に来たのには、何か理由が?」

「……はいっわたしはこの森に住むと言う魔女にお願いがあってきたんです」


 魔女?そんなのに心当たりは……マリスかな?だって他にこの森に住んでる女性なんていないし。

 或いはマリスの知り合いに魔女と呼ばれる人が?まあ取り敢えず…。


 私はミリアをあの限界集落に連れ行くことにした。


応援お願いします、新キャラは錬金術師のマリスです。

黒髪黒目がアクつよと被ってますね。

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