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第24話 ドーパミンドパドパでア~~ってなる。

 アルビス船長の言葉で正気に戻った。

 しかしそれは今後のダンジョン探索について、正直もう面倒くさいでござるという思いもまた目覚めてしまったのだ。


「アルビス船長、もうダンジョン探索は飽きてしまいました」


「アンタは本当に……このダンジョンに入ってからアンタは殆ど後ろで見学してただけでしょう!?戦ってるのは全部わたし達でしょうに!」


 だって私が暴れると下手するとこのダンジョンが崩れるぞ、それに前以て話してるだろ。基本的には傍観者スタイルで行くって。


 私はあくまで職業体験だ、アルバイトですらないのだ。そんなに全力で事にあたる訳ないだろう?。


 それでも手助けくらいは何度かしてるので文句を言われるのは心外である。


「だって私は別にこのダンジョンの財宝に興味はありませんからね」


「だったらなんでダンジョンにいるのよ?」


「もちろん貴方が心配だからですよ」


「なっ何を言ってるの!? バカ!」


 だってアルビス船長、この中でダントツに弱いんだよ。あの糸目のマルスとも真正面から戦えばどうかなって感じである。


 ほっとくと直ぐに死ぬ生まれたてのヒヨコを見てる気分だ、しかしアルビス船長はプイッとそっぽを向いてしまった。


 まあいいか、確かにダンジョン探索には飽きてきた。しかし仕事を途中で投げ出すのは出来るだけしたくないのも本当なので……。


「アルビス船長、そろそろダンジョン探索を終わらせようと思います。具体的にはこのダンジョンの財宝をここまで魔法で引っ張って上げるので、それでダンジョン踏破と言う事にしましょう」


「探索を終わらせるって何を言って……ちょっと待って、後半なんて言ったの?」


「ダンジョンの財宝をここに持ってくるのでそれでダンジョン踏破と言う事にしましょう」


 私はダンジョンに入った初日に魔法でこのダンジョンの内部構造をほぼ把握した。

 つまりどの階層の何処に財宝があるのか既に把握しちゃってるんだなこれが。


 なのでその財宝をここに運ぶのも決して不可能ではないと言っているのだ。


 無論ダンジョンの財宝は最深部のダンジョンボスの部屋の奥にある。本来そこに転移魔法とかで行くことは出来ないように魔法などで仕掛けがされているのだ。


 ならどうするか、そうっ持ってくるのである。

 その財宝がある部屋を念動力の魔法を使ってここまで引っ張り上げるのだ。


 かなりの力技だ、魔法と言うより超能力だよな殆ど、まあドラゴンなのでどちらが使えても問題ない、ともかくそんな提案をした。


「……………」


 アルビス船長からは無言のゴーサインが出た。と言う訳で魔法を発動である。

 むぅ~~ん!


 ズズンッ!とそこそこ大きな音がした。そしてダンジョンが僅かに揺れる。

 その揺れは次第に大きくなっていく、ダンジョンの中を大きな物が移動しているからな。


 ボゴッと私達のいる空間の中心の地面が盛り上がった。


「そいやぁあああーーーーーーーーーーッ!」


 地面を突き破る巨大な大岩の塊、全長二十メートルはあるビッグロックである。

 そのビッグロックはドアが前方についていた。


「アークの旦那、あのドアって……」


「まあダンジョンの部屋ごと宝物庫を引っ張り上げたんで、中に入る為のドアでしょう?」


「ほっ本当に、やってしまったのか」

「とんでもない魔法であるな」

「力技、とんでもない力技……」


 外野のモンスター冒険者がうるさいよ、だってここから先はボスモンスターもいるだぞ?お前ら戦ったら死人出るレベルの連中が相手だったんだからな。


 そこを踏まえてのドラゴンの頑張りをもっと褒めろ!褒め称えよ!


「…………プッ! アハハハ……」


「アルビス船長?」


「アッハハハハ! 最初会った時からとんでもないヤツだとは思ってだけど、毎度毎度その予想を超えてくるわねアークは!」


 アルビス船長が1人で爆笑してる、なんか怖いな。ジグラードで酒を飲み過ぎたのか?


「さぁっ野郎共! この馬鹿ドラゴンが何かする度に固まってちゃ拉致が空かないよ、さっさとお宝を回収してこんな物騒な島からはおさらばするわよ!」


 アルビス船長の豪快な号令に、この時ばかりはモンスター冒険者の方が呆気にとられた。


 私としても同じ意見なので(馬鹿ドラゴンと言った事は許さんぞ、絶対に許さん)彼女の言葉に従いビッグロックのドアを蹴破る。


 当然その中にはオオーッとなる様な金銀財宝があった。


 私はお金も普通にあるセレブドラゴンなのでいつもは何も感じないのだが。

 この時の高揚感は………最高だった。


 海賊とドンパチして、モンスター冒険者や船を用意して、幽霊船団と戦って、島にやっとついて、幽霊海賊と組んで、ボークを倒して、ダンジョンまで来た。


 そんなかける必要のない手順を幾つも踏んでやっと目の前に来たお宝、それを目にした私達のテンションは爆上がりした。


 まるで熱いサウナと水風呂と外気浴を繰り返して至るあの整った的な幸福感、脳内にドーパミン的なヤツがドパドパ出てるのかア~~~ってなる。


 或いは廃課金しまくってやっとのこと出た超激レアキャラをゲットしてお目にかかった時とでも言うのか?どちらでもいい、ただ一つ言える事は……。


 私達、今、最高に幸せです!


 それだけである、私達はモリモリお宝をダンジョンの外に運び出して行った。

 それはもうモリモリ運ぶよどこまでも。



「いやおかしいだろーーーーーーッ!? なんでダンジョンを攻略しないで宝だけかすめ取っているんだ貴様ら!? そっそれと黒幕的な存在を感じとっていただろう!? その辺をまるっと無視して何を幸せそうに宝をダンジョンの外に出してんだ!ぶっ飛ばすぞこのカス共ーーーーーッ!」



 え? なんか運び出し作業をしてる途中なのに妙なヤツが現れたぞ。

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