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第17話 宝島に到着

 そして霧の中、船を進めた。この霧はただの霧ではない。宝島とはこの霧の航路を進まないと辿り着けない異空間にのみ存在する島なのだ。


 あの周辺の海域に地図にある島に該当する島は何処にもないことを私だけは把握していた。


 あのアルビス船長の持つ地図が偽物じゃないなら普通に表の世界に存在する島ではない事を示している、だから私は幽霊船団に喧嘩を売ったのだ。


 つまりあの幽霊船団を倒した連中だけがあの地図にある宝島に進む資格があると見なされるのだろう、多分この魔法の霧の中をどう進んでも宝島には行けるだろうな。


 試しに百八十度旋回して進んでみるか?いやっやめとこう。

 幽霊船団を倒した後は特に敵も現れず、私達アルビス海賊団(仮)は各々自由時間となった。


 魔導軍艦は私が魔法で操作してるので操舵手とか必要ない、舵はあるので私がいなくなっても安心設計である。まあアルビス船長にあげるかは検討中だが…。


「本当にこの霧は晴れないわね、アークの言うようにこの霧の先に宝島があるの?」


「恐らくは、大海賊さんも普通に航海して行ける島に宝を隠すとは思えませんしね」


 ……まあいくら魔法なんて意味不明な物が存在する世界とはいえ、ただの海賊がこんな手の込んだ真似は出来ない筈だ。


 ドラゴン的な見解としては、その大海賊エルドア……だっけ?ソイツは多分な~にか人外なヤツと繋がりがあるのではと考える。


 無論可能性の話だが、それもこれから向かう宝島でハッキリするだろう。

 ちなみにこの魔法の霧、もう直ぐ晴れるな。


「そろそろ霧が晴れますね、アルビス船長」


「分かったわ、船員は全員上陸の為の準備を!」


「一応私はこの軍艦が発見されない様に魔法で見えなくしておきます」


 モンスター冒険者達がそれぞれ上陸の準備を始める、数分もすると霧が晴れて私達の目の前に宝島が姿を現した。



「あれが、宝島ですか。確かに宝がありそうな島ですね、アルビス船長」


「宝がありそうな島って何よ、アークってたまに本当に適当な事を言うわよね」


 仕方ないではないか、私も遂に宝島に到着して軽くテンションが上がってるのだ。


 魔導軍艦は無事に宝島に到着した。

 見たところ島としてそこそこの大きさがあるな、砂浜の先は鬱蒼としたジャングルが広がっていてな~~んか派手な色の虫とかいそうだ。嫌だなぁ。


「猛獣やモンスターもですが、未知の毒を持った植物や……何より気持ちの悪い虫がいる可能性があります。もしそんな物を見かけたら直ぐに私に言ってください、島の表面を焼き払います」


「やめなさい!まあ確かに毒を持った小さな虫も十分に脅威よね。誰か毒に耐性のあるメンバーはいる?後は魔法で毒の類に抵抗力を持たせる事が出来る船員は……」


 アルビス船長の言葉にマブトのパーティーとクトールのパーティーからそれぞれローブを着込んだヤツが挙手した。


「それなら私も虫よけの魔法くらいなら使えますよ?」


「虫よけか……まあないよりはマシよね」


「もちろん、ただ少し強力な魔法ですから虫もそうですが、虫型のモンスターも即死させるのでモンスター冒険者の中に虫型がいると使えませんが」


「もうその魔法だけでいいんじゃない?」


 私もそう思った、そんなやり取りをしていると軍艦は砂浜にある程度近づいたので、クトールのパーティーメンバーの半数を船に見張りとして残して、私の飛行の魔法で上陸する連中を浮かせて島に飛んだ。


 そして我々は宝島に初上陸、アルビス船長が一番先に上陸して続いて私が上陸した。


 モンスター冒険者達もぞくぞくと上陸する、装備を着込んでやる気満々な人外達だ。


 ちなみに船から運ぶ荷物はザガンのパーティーメンバーである二人が全て超大型サイズのバックパックに入れて背負っている。


 二足歩行するマンモス(身長は五メートル程)だけにそのパワーは大した物だ、ポーターてしての適性があるぞザガンパーティー。


 流石にリーダーのザガンは戦闘に参加する事を考えて荷物は最小限にしているが。


「よしっ!全員いるわね?忘れ物はない?点呼取るわよ点呼!」


「「「おおーーーっ!」」」


 アルビス船長がなんか遠足の先生みたいになっていてウケる。しかしモンスター冒険者達もアルビス船長にかなり慣れてきて安心した。


「ちっ人間に簡単に従いすぎだろう」


「………………」


 若干一名、反抗的なな糸目がいるな、まあヤツは裏切ったら私が直で始末しようと考えているので自由にやらせよう。


 イケメンは許さん。しかし始末するには大義名分がいるのだ、私は虎視眈々とイケメンを排除する機会を窺っている。


「あっそれとアルビス船長とモンスター冒険者の皆さんに一つ話があります」


「ん?何かしら?」


「これから先は私はあまりサポートはしませんので自力での探索をお願いしますね?それでは」


「えっちょっちょっと!?」


 私は魔法で自らの姿を隠した。


「流石にここまで来て宝まで私が全て案内したらモンスター冒険者を雇った意味がありません。アルビス船長には彼らの指揮を執り、無事に大海賊の財宝まで行ける様に応援してますね~~」


 さてっこれでようやく私も海賊達の冒険を見る事が出来る、職業体験なので少しは助けるかもだがこれくらいしないとアルビス船長も活躍してくれないからな。


 ギャーギャーと文句を言って騒いでいたが、やがてアルビス船長も静かになった私達は宝島探索を開始した。私は姿を消してるがな。


 当然向かうのは島に広がるジャングルだ、私は姿を消した後は空を飛んでジャングルを上から見下ろす。


 高い所から見ると、ジャングルの向こうに何があるかも分かるかと思ったが……。


 この島、おそらく島全体に魔法で視覚妨害がされているな。何故なら普通に私の視界に見えるのは普通に広がるジャングルだ。


 そこには怪しい遺跡もなければ人が歩いていたであろう道すらない。幽霊船の連中は人間だった頃にこの島に上陸していないのか?。


 しかしそれは違う、その手の痕跡は全て入念に消されているんだろう。誰にかと言うと、普通に考えると島に宝を隠した大海賊エルドア。或いはこの島をこんな訳分からん感じにした何某だろうな。


 それでも本来なら何かしら私の目なら見つけられる、それが何もないと言う事は何かしらの魔法で隠してあるという事だ、違ったら恥ずかしいのでアルビス船長達には話すことはない。


「宝を隠せそうな場所なんてジャングルしかないか。しかし穴を掘って埋めましたなんてオチは勘弁してほしいが…」


 思案しているとアルビス船長達が何やら騒ぎ出した。見ると宝島のモンスターと出くわしたようだ。


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