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第13話 船を取りに銀行に行く

 その後モンスター冒険者との契約はつつがなく終了した。それぞれ他にパーティーメンバーがいるらしい。


 赤リザードマンのパーティー名は『竜教会兵団』でリーダーのマブトを含めて五人のパーティーで全員リザードマンだ。


 巨漢マンモスのパーティー名は『アイスブレイカー』でリーダーはザガンで三人のパーティーである、全員デカいマンモス頭だからな。


 タコ頭はパーティー名は『深海の悪夢』で人数は十人以上海産物系モンスター達がメンバーだ。リーダーのタコ頭はクトールと名乗った。


 以上のぶっちゃけ不気味と言うかおっかなさだけはトップクラスのメンツが揃った。微妙な表情のアルビス船長を尻目にハゲ角に見送られ私達は次の目標、船の入手に向かう。


 尚、全員でゾロゾロ行くと色んな意味で注目を集める事になるのでモンスター冒険者達はリーダーだけ連れて他のメンバーには顔合わせだけで自由時間にしてもらった。


 素直に言うと並ばれるとタコ頭以外のパーティーが見分けがつかんのだ。なんでリザードマンは鱗色一緒なんだよ、変えろよ戦隊ヒーローみたいに。


 ザガンの巨漢マンモスパーティーもだ、装備も殆ど一緒とかやめていただきたい、持ってる武器が棍棒とかハンマーとかの違いしかない。


 まあ私はドラゴンなのでモンスター冒険者の表情の違いくらいは分かるがアルビス船長には怒ってるのか笑っているのかも分からんメンツばっかが揃ってしまった、それは内心謝る私だ。メンゴメンゴ。


「アーク、それで肝心の船をどうこうするのお金は残っているの?」


「勿論、それとこの国にある船は中々に優秀ですよ?」


 そんな会話をしていると赤リザードのマブトが話し掛けてきた。


「一ついいか?」


「なんですか?マブトさん」


「ここドラゴニアは内陸にある国だ……船なんて扱ってる場所はないぞ?」


 あっこら余計なネタバレ禁止!ほらみろ、アルビス船長が私を詐欺師モンスターを見る目をしてるではないか。


「───大丈夫ですよ」


「大丈夫じゃないでしょ!?あのジグラードって塔の上から都市を見たときも思ったけどこの国、海に面してないじゃない!そんな所に船があるって言うの!?」


「あるところにはあるんですよ」


 赤リザードめ……仕方ない。私はピーピーうるさいアルビス船長とモンスター冒険者達を連れてとある場所に向かった。



◇◇◇◇◇◇



 私達が到着したのはこのドラゴニアにある大銀行『竜王帝国銀行』である、ただの銀行のくせにまるで宮殿みたいなドデカい建物だ、なんとドラゴンに戻った私の指先くらいの大きさと言うから大した大きさですな。


「どうして銀行に用があるですかい?」


 聞いてくるのは赤リザードマブト、しかしアルビス船長を初めとした皆も私を見ている。

 仕方ないのでネタばらしをするか。


「実は船は私が持っているですよ、それを銀行に預けているんです。だからそれを取り来たんですよ」


 この裏の世界の銀行は色々と融通が利く、ふねの一つや二つは預かってくれるのだ。


「船を………預かる?」


 アルビス船長がマジで?って顔をしてるいるが取り敢えず銀行に入る。

 モンスター冒険者と一緒なのでガードメ~ンにまた止められる事はなかった。


 しっかりマークされてるけどな。


「──オイッあの黒スーツの男は…」

「ああ、ジグラードから連絡があった御方だ」

「あの方が……真竜大公……」


 なんか色々聞こえるが無視する。

「取り敢えず受付に行ってきます、その後は順番まで時間が掛かると思いますがいいですか?」


 私の言葉に頷く面々、では受付に行きますか。


「すみませんこの銀行に預けてる……」


「はっはい!すみませんが担当の者をつけますのでしっ少々お待ちいただけますか!?」


 …………なんか対応が変である。


 その後はあれよあれよという間に綺麗な受付譲が現れてやたら広い個室に案内されてしまった。

 そこでのやり取りはまあやはりと言うべきか私が真竜大公ですか云々という実につまらない話。


 マブトが目ん玉ひんむいて驚いていたのが面白かった、ザガンとクトールはなんか聞いたことあるぞ?って感じの反応止まりだ。


 私は衣類や装備、後は使えそうなアイテムとかは魔法で持ち歩くのだが船とかになると銀行に預けているのだ。理由は特にない。


 ウソである、やはり船はちゃんと水面に浮いてる方が良いと思ったからだ。


 私は受付を担当してもらっている長い黒髪ロングの見た目美女、しかして頭に悪魔みたいな角を生やしている美人受付譲のエルモアとの話を続けていた。


「かの真竜大公がドラゴニアにいらしていると聞いて、恐らく当行にいらしてもらえるかと思い準備をしていました、我々『竜王帝国銀行』としては…」


「落ち着いて下さい、別に以前来たときの様に無理難題を言うつもりはありませんから。ただ今回は1隻船を銀行から出したいだけなんですって」


「………と言うことは」


「ええっ『水没神殿都市』へと続く転移門を開いて下さい」


 エルモアは静かに頷くと私達を別の場所に案内すると言った。ついて行くとそこは『竜王帝国銀行』の大金庫であった。


 その大金庫の前にエルモアが片手をかざしなにやら念仏みたいな呪文を唱える、すると大金庫の扉が開く。中に入ると私や他の者達預けている様々な代物があった。


 エルモアについて行き金庫の奥へと進む、この大金庫はかなり大きいので預けた物を探すのも一苦労だ。まあ彼女は何処に何があるのか分かっているらしいが。


 そして案内された先には扉がポツンと置かれていた。アルビス船長達が何これって感じで私を見てくる。


「この扉から行ける場所に船を置いてあるんですよ、それでは行きましょうか」


 そう言って私は扉を開けて中に入った。



 そしてその扉の先に広がるのは水没した都市の姿である。

 『水没神殿都市』と言う名が示すとおりこの場所には白で統一された荘厳な神殿がかつてあった。


 それが巨大な湖に沈み、建物の一部が顔をのぞかせている感じである。


「この都市と湖もまた真竜大公の所有物です、そしてあちらを……」


 その通りなのだがアルビス船長もモンスター冒険者もあ然としてるな、そしてエルモアが指差す方には数隻のとっても大きな船が並んでいた。


 アレが私の持ってる船、魔導船、いやっ魔導軍艦である。




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