どうしようもないモノと闘っている
私は、今、どうしようもないモノと闘っている。
敵は、得たいの知れないモノだ。
突然に襲ってくる。
一人、真夜中に目覚めると、もうそいつに捕まっている。
私は、いつも、絞り出すような涙を流しながら、そいつと、一人、闘う。
負けるかもしれない。
いつも、そう、希望を見出だせない真夜中に、のたうち、苦しみながら、思う。
この、どうしようもない、生きていることから、逃げられない絶望感。
それでも、私は、闘う。
なぜ、こんな苦しい思いをしながらでも、闘うのか。
それは、明日を生きよう、とするから。
明日は、新しい朝日がのぼり、私たちを照らし、この苦しさを、洗い流してくれるから。
新しい日が始まるから。
だから、そのために、私は闘う。
END