第9話 謎の組織!?センピグネス!?
サンディルはよく寝たあと、学校へ行き、帰ってきた。
グリーン・キングダムに行ってちょうど1日がたった頃、サンディルは
「今度はもっと長く居てみよう。
緑の帝王を探すのはその後だ。」
ととりあえず目標を立てた。
「ヘライクマー私今から10分寝てから行くわ。」
ヘライクマーはのそのそとほんから出てきた。
「分かった。行く時になったら呼んでくれ。」
「えぇ。呼ぶわ。」
サンディルはその後10分寝てからヘライクマーを呼んだ。
ヘライクマーは前回同様、本のページをグリーン・キングダムにして、机の上に立てた。
サンディルはまたピンクのリブタートルニットに着替えて準備は万端になった。
「それじゃカウントダウンいくぞ。
5秒前。4,3,2,1。死ぬなよ。」
そして、本から眩い光が輝き、その光と共にサンディルは消えた。
グリーン・キングダムにて…
「よし、また来れたわ。」
到着したのは前サンディルが消えたダンドルの家だった。
ダンドルは謎の葉っぱを食べながら呆気にとられていた。
「久しぶり……でもないか。
どこに行ってたの??」
「あぁ…あのボタンを押した後でしょ?
あの後、自分の元いた世界に戻ったの。」
すると、ダンドルは今食べてる葉っぱを地面に置いた。
「おいおい嘘だろ!!
センピグネスの見回りだ!!」
周囲は謎の生物でいっぱいになっていた。
牛の顔をした生き物や熊の顔をした生き物やその他たくさんだ。
そして道には黒いからだをした生き物が1列に並んで周囲に何かしらを促しながら行進していた。
ダンドルは食べてた葉っぱを隠し、サンディルを家の外へ連れ出した。
「ちょっとちょっと何なのよ!!」
サンディルはあまりに急なことに理解が追いつかなかった。
ダンドルもその後一緒に家から出てきた。
「そのまま立ったままでいて。
あれはセンピグネス。
僕たちの私生活を完全に取り仕切ってる組織なんだ。
隠し事は当然なしだし、もしバレたら……。
ここからは噂でしかないんだけど、親愛なる人を連れ出されたり、全身をもぐ刑にされたりするらしい。」
「隠し事はなし?今さっき食べてた葉っぱを隠してなかった??」
サンディルはそう言うとダンドルの顔は一気に青ざめた。
「あれは実は違法のやつで…」
「違法なの!?!?」
サンディルのその一声で騒がしかった周囲が一瞬で静かになった。
「ごめんなさい」
サンディルは声を殺して謝った。
そして、黒いバッファローの様な生き物がダンドルとサンディルの目の前に現れた。
「なにが、違法なんだ?。」
ダンドルとサンディルは固まった。
黒いバッファローはサンディルを3度見くらいした。
「なんなんだこの生き物は!」
その声に連れられて、黒い生き物達がサンディルの前に群がった。
「おいおい、頭から金色の毛を生やしてるぞ。
顔の形も見たことの無い異型だし、瞳の色が緑色だ!!」
黒いバッファローがダンドルの方を見た。
「たしか未確認生物を発見、または所持している場合は報告しなければならなかったな。
私はそのような生物がいることも所持しているという事実も報告を受けていない。」
ダンドルはブルブルと震え上がっていた。
「えぇ…そんな法律があったなんて…。」
「知らなかったで済まされたら法の意味はないだろうよ!」
黒い生き物のうちの一人がやじをとばした。
「その奇妙な生き物を連れていけ。」
黒いバッファローはそう言うと、サンディルの腕は他の黒い生き物達につかまれた。
しかし、サンディルにはまだ逃げ切る希望はあった。
「あのボタンさえ押せればこの場からは脱出できる!」
内心そう思ったサンディルはなんとかポケットからボタンを出した。
しかし、
「おい!今この生き物、懐から何かを取り出したぞ!!」
黒い生き物はそう言ってサンディルの手からボタンをはたき捨てた。
サンディルは絶望的な顔をした。
「嘘でしょ……。」
そしてそのままサンディルは連れていかれてしまった。
当然ダンドルも連れていかれるはずだが、ダンドルは絶望的という感じではなかった。
「大丈夫、大丈夫だ。ボタンを押せばサンディルは元いた世界に帰れる!連れていかれるのは僕1人で充分だ!!」
ダンドルは捨て落ちたボタンを拾い、それを押した。
黒いバッファローはダンドルのいた方に振り向き
「当然お前も連行するからな。」
と言おうとしたが、
ダンドルはそこにはもういなかった。
サンディル宅にて、
ヘライクマーはサンディルが帰ってきたのを確認しようと近づいてきた。
しかし、そこにいたのはダンドルだった。
「誰だお前!?」
「わぁ!!ここはどこ!?」