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イジュース・ファンタジー  作者: 辻 雄介
冬の戦士編
36/36

第36話 カー・リッカーとターニバル!?

サンディルとカー・リッカーは3時間後に無事にサンディルの家にたどり着いた。

「とりあえず今日の俺の役目は終わったみたいだな。

また何かイベントがあったら呼んでくれ。」

カー・リッカーは用があったらと言えばいいのを、イベントがあればと言って格好をつけた。

「分かったわ。頼りにしてる。

でもちょっと待って。

家に上がっていかない??

ターニバルを紹介したいの…。」

「ターニバルって新しい仲間のか??」

カー・リッカーはターニバルの事が大分気になっていた。

「そういや気になっていたんだよな。

新しいその…ターニバルって子。

女の子か?」

「多分喋り方からして男だわね。」

「なんだ男かよ!ちょっと緊張したじゃないか!

男ならすぐに仲良くなれるはずだ。」

カー・リッカーは身にまとっていた緊張感を脱いだ。

「すぐに上がらせてくれ。

そのターニバルってやつに会ってみたい。」

「えぇ、こっちよ。」

サンディルはカー・リッカーがすぐにターニバルと仲良くなれそうで安心した。

「失礼するよ。

みんな元気にしてるか??

ターニバルはどこだターニバルは!!」

「誰か俺を呼んだか??

知らない声だ。」

ターニバルは少しオドオドしながら返事をした。

「タ…ターニバルは俺の事だ。

何か用でもあるのか…?」

「この声は運転係のカー・リッカーだな。

ターニバル、仲良くしておけ。

これから世話になると思うぜ?」

ヘライクマーはターニバルに仲良くするように言った。

すると、カー・リッカーはひょっこりターニバル達のいる部屋に顔を出した。

「おお…。まるで白いボーリング玉だな。

いや、ボーリング玉はここまで大きくないか?」

カー・リッカーが初めてターニバルを見た感想がそれだった。

「ボーリングって何??」

ターニバルはそこにいる人達に聞いた。

「さぁ…知らないな。知ってるか?ミゲル。」

ヘライクマーは古い人間なので知らなかった。

「玉を転がして10本のピンを倒すゲームだよ。

昔兄ちゃん達が連れて行ってくれたんだ。」

ミゲルはそんなに古い人間では無いため知っていた。

「楽しいのかその遊び…?

少なくともミゲルは楽しめそうだとおもうが…。」

ターニバルはボーリングを馬鹿にしていた。

「おい、比較対象を僕にすることで馬鹿にしてるみたいだけど、やったら本当にハマるからね?

まぁ、最も?ターニバルは球として楽しめると思うけどね。」

「言ったなコイツ!!お前はピンとしてなら楽しめそうだな!!ミゲル!!」

ターニバルとミゲルは軽い小競り合いを始めた。

「こらミゲル!!仲良くするように言っただろ!!」

ヘライクマーはミゲルに軽く説教をした。

「ははは。賑やかだなお前ら。」

カー・リッカーはこの環境を好んでいた。

すると、サンディルが部屋に堂々と入ってきた。

「お、馬鹿が帰ってきたぞ!!バーカ!!」

サンディルは部屋に入った瞬間にヘライクマーから煽られた。

「はいはいただいま。

みんな元気にやってる??」

「このターニバルってやつが入ってきてからここの空気が賑やかになったみたいだ。

さっきまでボーリングの話題でみんなもちきりだったんだ。」

サンディルは一瞬、なんでボーリング?と思った。

恐らくターニバルの見た目かなと察し、その察しは当たっていた。

「まぁみんな和気あいあいとしててよかったわ。

私てっきり重い空気になってると思ってたから……。」

「どうして?」

ミゲルは何食わぬ顔で聞いた。

「だって電話越しであんな言い合いした後だったから……。」

「なんだよまだ引きずってんのか??もういいだろ。」

ヘライクマーの特徴のうちの1つ、「嫌な事は直ぐに忘れ、美化される。」が発動された瞬間だった。

「そんなことより今度そのボーリングとやらをやってみようや!!

1発で全部倒してやる!」

「それをストライクって言うんだ。

僕、3連続ストライクとったことあるんだ。」

ミゲルはスコアの解説とともに自分の過去のスコアを自慢した。

「そうだターニバル、今手を伸ばしてない状態でどのくらいの情報収集が出来る?」

サンディルは急にターニバルの現状の力が気になった。

「どうしたんだよ急に。

そうだな。ざっと90kmは収集できるようになったぞ。

手を伸ばすと130kmも収集できるようになったんだ。

これは大きな成長だ。」

この距離は次植物の人間が現れるだろうエーレブルーとストックホルムのファーゲシュタファーゲシュタからの距離をうば回っていた

「上等ね。これで植物の人間の登場を事前に察知できるわね。」

サンディルは感心した。

「でも、植物の人間がどうやって登場するか分からないぜ。そこが問題だ。」

ターニバルはどう現れるのかが謎なのが不安だった。

「僕が誕生した時はかなり時間がかかったな。

他の兄弟が誕生する時はかなり即席だと思うよ。だってもろいもん。」

ミゲルは実体験からそう言った。

「あなた攻撃されたことないでしょ?」

サンディルが正論を言った。

「そうだけど……僕の方が丈夫なはずだよ。

何百km走っても身体に異常はなかったんだから。」

「なんでそんな長距離走ってわざわざここまで来たんだよ…。ランナーズハイは何km時点で訪れた??」

ターニバルが純粋な疑問をぶつけた。

「ランナーズハイは訪れなかったな…。

ずっと不安に取り憑かれていた。

というか、そんな事はどうでもいい!

僕がここに訪れた理由も、今はどうでもいい!

ミゲルはターニバルの質問を全てスルーした。

「今考えるべきことはどうやって僕の兄弟が蘇るかだ。

被害を最小限に抑えるためにね。

でももう結論は出ているようなもんでしょ?

かなりの速度で人の形に成長している植物を探せばいいんだ。

恐らく誰にも見つからない場所で成長しているね。

そして、ミゲルは簡単にターニバルの収集すべき情報をまとめた。

ターニバルはとりあえず納得した。

「分かったぜ。とりあえず、エーレブルーとストックホルムの方向で人型に生え始めた植物を特定すればいいんだな。

なんとなくだが理解はできたぜ。」

「ターニバル、事態の悪化を防ぐことが出来るのはあなただけよ。

頼るにしてるからね。」

サンディルはそう言うと、ターニバルの丸い身体を軽く叩いた。

「わかってるわかってる。

俺に任せろやい。」

ターニバルは自信満々に言った。

「最近テレビをつけたらよく植物の人間がものを浮かせているという話題がよく持ちきりになってる。

ここで阻止出来たら革命的だぞ。」

ヘライクマーは意外とテレビを見ていた。

気づけば外は夜の闇に包まれていた。

「じゃぁ、俺はそろそろ帰ろうかな。」

カー・リッカーはそう言うとその場にいるみんなに軽く挨拶をして去って行った。

「じゃぁ私シャワー浴びたら寝るわ。

みんなも夜遅くになる前に寝なさい。」

サンディルは一言言った。

「俺はもう少し、情報収集を続けるぜ。」

ターニバルはまだ体力が有り余っていた。

「あら、でも無理しちゃダメよ。」

それから3時間後.......

サンディルとミゲルは寝てしまい、ヘライクマーは本の中へ戻って行った。

一方ターニバルは情報収集の姿勢をしたまま寝てしまった。

ターニバルは夢の中で頭の中を整理していた。

ホワイトボールランドの住民は寝ている間にその日に得た情報を整理したり、なんと更に情報を得ることもあるのだ。

ターニバルは手を伸ばしたままだったため、130km先の情報を得たまま寝てしまった。

それから何時間か経った後か、ターニバルは奇妙な夢を見たのだった。

それは、エーレブルーの方向に邪悪な誰かが人目のつかない植物に何かを垂らしたというものだった。

その植物は徐々に大きくなっていき、人の身体の形になっていった。

夢の中で、「待て!!そこのお前!!今の植物に何をした!!」と叫ぶターニバル。

目を覚ますと朝になっていた。

ターニバルはエーレブルーの方向を向いていた。

そして、ハッとして叫んだ。

「サンディル!!大変だ!!植物の人間が生まれようとしている!!エーレブルーの方向だ!!みんな!!起きろ!!」

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