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イジュース・ファンタジー  作者: 辻 雄介
冬の戦士編
31/36

第31話 ホワイトボールランド!?

サンディル達はホームセンターに寄って家へ帰ってきた。

時刻は午前1時をむかえていた。

「よし!!作るわよ~~~!!

バナナスムージー!!」

サンディルは買ってきたミキサーを開けて準備を始めた。

「俺は帰る。

もう夜も遅いしな。」

カー・リッカーはそういうと車でそのまま帰った。

「サンディル、今作らなくてもいいんだよ?

明日でいいじゃないか。」

「そう?ミゲルがそう言うなら明日でもいいけど。

私はやる気のあるうちにやってしまいたいタイプだから。」

「フゴッ」

ヘライクマーは息をつまらせ目を覚ました。

「おはよう。

ヘライクマー。」

ミゲルはヘライクマーに挨拶した。

「あぁ、おはよう。

なんだ?その……機械は。」

「ミキサーよ。

ミゲルにバナナスムージー作るために買ってきたの。」

「ミキサー……聞いたことがないな。

これがあればバナナスムージーは作れるのか??」

「えぇ。でも今日はやらないわ。

ミゲルが明日でもいいって言うから。」

「その場で作れるのか?」

「そうよ。材料はバナナだけでいいみたいだし。」

「なるほど。」

ヘライクマーは納得した。

「それはいいとして、サンディル。

緊急ミッションだ。」

「緊急ミッション??」

サンディルは何だろうかと考えた。

「何?ミッションって。」

「ミゲルが頭痛を起こす前に植物の赤いイジュース使いを発見できる方法を見つけた。」

「そうなの!?

良かったじゃないミゲル!!」

サンディルはミゲルの手を取って喜んだ。

「それで?その方法って言うのは?」

「サンディル。あれから数年経つが、緑の帝王を破壊するミッションのことを覚えているか??」

「えぇ。忘れもしないわ。

ダンドルにサンクチュアリに……。」

「それじゃない。

ワープしたということだ。」

「もちろん、覚えてるわよ?」

「あれをもう一度やる。

向かうのはグリーンワールドじゃないがな。」

サンディルはまだ何をするかを分かっていなかった。

「ホワイトボールランドという所に行ってもらいたい。」

「ホワイトボールランド??」

サンディルとミゲルは目を合わせた。

「そこには一体何があるの??」

サンディルは尋ねた。

「ホワイトボールランドの住民は、みんな手を上にかざすと世界中のあらゆる情報を先取りで入手出来る能力を持っているんだ。

偶然本を久々に開いたら見つけたんだけどな。」

「ということはその能力を持った住民のうちの1人をこっちの世界に招き入れればいいのね??」

サンディルは確認した。

「そうだ。

お願いしたいのだができるか??」

「いいわよ。

久々だけどやってあげる。」

サンディルは自信満々に答えた。

「なら明日決行だ。

今日はもう休め。」

サンディルはミゲルの方を見た。

「ミゲル、バナナスムージーはもっと遅くなりそうだけど問題ない?」

「僕はいつでもいいよ。」

サンディルは覚悟を決めた。

「それじゃ、また明日。」

「あぁ。明日な。」

サンディルはその後シャワーを浴びてベッドに入った。


次の日の朝……

「サンディル、こっちは準備OKだ。

いつでも行けるぞ。」

ヘライクマーは本を立てて、いつでもワープできるように準備をした。

「分かったわヘライクマー。

こっちも準備は出来たわ。」

サンディルも移動スイッチをズボンのポケットに入れて準備万端だった。

「それじゃぁ3,2,1で行くぞ!!」

「さぁ!いつでも来て!!」

「行くぞ!!3,2,1!!」

その瞬間、眩い光がサンディルを包んだ。

「うわっ!!眩しい!!」

ミゲルもあまりに眩い光に声を上げた。

そして、サンディルは消えたのであった。

ホワイトボールランドにて……

サンディルは戸惑った。

恐らく街の真ん中であろうところに自分の脚の高さと同じくらいのサイズの白くてど真ん中に大きな顔がある生き物が、一斉にサンディルの方を向いているのだから。

周囲もしんとしている。

「あの……えっと……こんにちは……。」

サンディルはそう声をかけた。

すると途端に白い玉達はサイドについている細い腕をサンディるの方に向けて伸ばし始めた。

しばらくその謎の時間が経つと次第に白い生き物達はぞろぞろと

「無害だな。」

「未確認生物だけど怪しくはないわね」

「なんだ。なんともないんだ。」

と言い始め、動き始めたのであった。

サンディルはすこしほっとした。

その後サンディルは色々と行動を起こし始めたのであった。

街に落ちてたダンボールのような物質を拾い、街に落ちてる紙幣のような金を拾い集め、オンドゥル文具店という店でペンのようなものを買った。

この世界ではやけに金がそこら中に落ちているのであった。

かなりのインフレ状態になっているのかもしれないと、サンディルは察した。

しかし、ペンのようなものは買えたしサンディルにはなんら問題でもなかった。

サンディルはダンボールのようなものにデカデカと「情報収集作業!求人求む!!」と書いた。

そして、人気の多いところに行き、その書いたダンボールのようなものを両手で上に掲げた。

しばらくすると1人、髭を生やした男だろう者が声をかけてきた。

「この求人、引き受けたら何が貰えるんだい??」

「何が貰えるかって言ったら…………金??」

サンディルは恐らく金はそこら中に落ちているからそれを渡せばいいという安易な考えを持っていた。

「金??今の時代そんなもの使えないぞ。

あんた異星人かなんかだろ。

何か価値の高いものをくれるのかと思って勇気を持って話しかけたが無駄だったみたいだな。

いいか?教えてやる。

今の時代、物々交換が主流なんだ。

金なんてものはとうの昔に価値を失った。

あんなの紙切れ同然だ。」

サンディルはやはりこの世界はインフレなのだと理解した。

「でも、オンドゥル文具店って所ではお金でこのペン…?を買えたわよ!」

「あの店はもうすぐ潰れるんだ。

それに店主も親切な人でな。

金を一応貰って商品をあげたようなもんだ。」

「ならあのペンは貨幣の場合いくらぐらいするの……?」

サンディルは一応聞いてみた。

「3兆円だ。大体な。」

「3兆円!?!?」

サンディルは顎を外すくらいの勢いで驚いた。

「とんでもないインフレなのね……。

造幣局が頑張った結果こんなことになるなんて……。」

「これでよく分かったろ。

この世界金は通用しない。

あんたも本気で求人が欲しかったら高価な物を対価として渡すべきだな。

まぁ…せいぜい頑張んな。」

サンディルはその後あちこちを周りながら求人のダンボールのようなものを掲げ続けた。

しかし、誰の目にもとまらず時間だけが経過していく一方だった。

しかしその時だった。

「なぁ、あんた。」

サンディルのすぐ隣にいた浮浪者の様な者が声をかけた。

サンディルは急だったもんだからすごく驚いた。

「もしかして!この求人について詳しく聞きたいの!?」

サンディルはとうとう食らいつく者が現れたと心の中で喜んだ。

「いや……腹が減って仕方なくてな……。

よかったらそのダンボールくれないか??

ふやかして食べるから……。」

サンディルは落胆した。

「ダメよ。これからこの求人についてきてくれる人が見つかるまでこれは必須なんだから。」

「求人か……働くのは嫌だしな……。

でも本物の食べ物も食べたいしな……。」

浮浪者の者はしばらく考えた。

「なぁ、その求人。

何が貰えるんだ一体??」

サンディルは焦った。

「それは……働いてからのお楽しみっていうか……??」

すると、遠くから恐ろしい雰囲気の集団がこっちにやってきた。

「ターニバル……とうとう追い詰めたぞ……。

今日こそ口揃えて借金を返済してもらおうじゃないか。」

「彼らはだれ……??ターニバルってあなたの本名??」

サンディルは尋ねた。

「おっとこれはまずい。

逃げるぞ。」

サンディルと浮浪の者はその場から走って逃げた。




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