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魔法のお勉強2

 魔法の基礎なら2年ほど習った。

 が、そのほとんどは魔力の由来と魔力の制御の2つだ。

 二つともほぼ知っていたので、知らない振りしながら話を聞くのは退屈だった。

 だが今から教わるのは本当の魔法。

 僕の前世から100年経った今の魔法の知識。

 楽しみで震えがとまらないほどだ。


「まずは属性について説明しますね。この六角形の頂点のそれぞれには文字がありますよね?それが属性です。」

 シシリーが指でそれぞれの文字を指す。

「上から時計回りに光、火、水、闇、土、木ですねー。これはそれぞれ関係するものを指してもいるんですよー。」

 自分なりに解釈した結果、

 光は光、

 火は温度、

 水は湿度、

 木は生命、

 土は非生物、

 闇はこれら以外、

 とそれぞれの魔法に分かれるそうだ。

 水晶通りなら僕は水、闇、土だけが使えるということになる。

 しかしこれにはからくりがあるらしく。


「あの水晶はあくまで魔法の適正を調べてるんですよ。光が強ければ強いほどこれから習える、または覚える魔法が増えるって意味なんですよね。裏返せばもう覚えてしまっている部分は光らなくなっちゃうんですよ」

「つまりもう大体の魔法を覚えているから光らなかったって事か?」

「そうなりますね~。魔法の適正を調べる方の水晶で調べればこういう結果になりますが、実力を調べる方の水晶でやっていればきっと光りっぱなしになっていたでしょうね。一般的に5歳児が魔法を覚えていること自体が結構珍しいですし、水晶に登録されているほとんどの魔法を既に習得しているだなんて想定してないですからねー。」

 どうやら今の時代では魔法を調べるのに使うのは水晶らしい。予め登録した魔法に似た魔力を水晶が感じ取りその結果を光で表すと言う仕組みらしい。極まれに外れる事もあるらしいのだが、国有数の鍛冶師や細工師を用いて一つ一つ丁寧に作られているので基本的には信じて問題ないそうだ。

 シシリーの説明をまとめて料理で例えるなら、適性を調べる方はこれからまだ食べられる量を示していて、実力を調べる方は既に食べた量を示しているらしい。食い意地が張っているせいでこんな例え方になってしまっているが気にしてはいけない。

 いやしかしなるほど。つまり・・・僕がまだ覚えていない魔法、新しい魔法があるということだ!


 それを察したのか、シシリーから補足が入る。

「ちなみにですけど、あの光具合だと新しく覚えられる魔法はおそらく1~2種類といったところですかね~。」

 胸が熱くなる。少なくても僕の知らない新しい魔法が3つ以上はあるという事か。

 これだけ分かっただけでも大収穫だ。

 父さんと母さんには悲しい思いをさせてしまったが、その内にでも魔法を使って喜ばせよう。

 そうと決まれば新しい魔法とやらの資料集めからしなくては。


説明回

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