「テンプレ」とは? なろう「お約束」について皆さんにお聞きしてみたいこと
今、いわゆる「なろうテンプレ」というものを初めて書いてみようかと挑戦しているのですが、出だしから疑問にぶつかってしまいました。
それは、「どこまでが『お約束』で、どこからが説明が必要なことだろうか」ということです。
最近テンプレ作品の書き方のようなエッセイを書かれる方も多くいらっしゃいますが、そこでよく書かれていることに、「序盤は余分な説明は極力省いて展開を早める」というのがあります。
たとえばテンプレ作品と呼ばれているものを何作品か拝読したところ、「すぐに主人公が死んで神様の下へ行くが、いきなり神様からパラメータを言い渡される」というものが複数作品ありました。
ここで、パラメータが「筋力、敏捷性、知力、生命力(HP)、運」みたいなものが多いのですが、これは、ドラクエ以降のRPG、もしくはD&D以降のTRPGをやったことがあるという前提の下だと思うのです。
もしRPGというゲームを一切やったことのない人だと、「筋力と敏捷性の差って何? 筋肉のある人なら素早い動きもできるんじゃない?」という疑問を持って当然だと思います。
つまり、「なろうテンプレ」を読んでいる皆さんは「RPGの知識を共通言語として持っている」というのが疑いようのない事実だと思います。
もしRPGもやっていない、神話の類も興味のない読者が大半だったとしたら、「強敵のドラゴンを倒した」という一文を書くために、「ドラゴンとはこの世界で凶悪とされている生物で、その全長は小山ほどもあり、口から吐く炎は都市を一瞬にして火の海に変えると言われている」等の説明文を入れる必要があります。実際ロードス島戦記などの作品ではそういう描写があったと記憶していますが、なろう作品でこのような描写はほとんど見かけません。
そこを踏まえて、「なろうで作品を読んでいる方はどこまでが説明を省いて良いのか」を疑問に感じました。
例を考えてみましたので、もしよろしければ感想欄などで回答してみて頂けましたら幸いです。
(説明のいらない常識なら○、説明を入れる必要があるなら×
1)ペガサスに乗った騎士には魔法が効きにくいが、弓矢が有効である
2)街を造る際には住宅地、商業地と工業地は離して造る
3)アイドルグループで真ん中に立つリーダー的存在のことをセンターと呼ぶ
4)リズムゲームでミスせず最後までプレイすることをフルコンボと言う
5)プロレスで相手の背後に回って後方にブリッジして投げる技をジャーマンスープレックスと言う
1)~5)までまったく脈絡が無さ気なものを並べてみましたが、いずれも私自身の中では同格で「説明のいらないもの」だったりします。また、ツイッターのフォロワーさん等自分の周りの人達に聞いても同じ回答が返ってくると思います。
ただし、ここ小説家になろうで作品を読む方にとってはどこまでが常識と捉えていいのか、それを聞いてみたくてこんなエッセイを書いてみました。
短い文章でしたが、お付き合い頂きありがとうございました。
お読み頂き有難う御座います。
宜しければ、本文中1)~5)の○×アンケートにご協力頂けましたら幸いです。