始まりのイストワール〜部屋と鴉の夢〜
この世界は『本』だ。
人は誰しもが『登場人物』で、それぞれの物語を紡ぐ。
その物語がBADENDでも、誰にも読んでもらえなくても。
人は紡ぐ。自らの『物語』を。
それがたとえ、“歪められたもの”だとしても。
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黒い部屋がある。
中央には、黒い机と椅子があり、1人の人が何かを書いていた。
「何書いてんだ?」
「んー?いや、なんか面白い夢を見たから小説を書こうかと思ってね」
音も無く現れたもう1人に最初からいた1人が答えた。
「どうせ続かないだろ」
「さぁね、どうだろうか。気が向いたら書く感じで、ゆるくやっていくさ」
「そーかよ。まぁ、書けたら見せろよー」
黒い部屋で会話は続く。ドアが無数にある、異様な黒い部屋。最初の1人のためだけに存在する空間。
1羽の鴉が夢を見た。誰にも知られる筈のない、きまぐれの物語。
そのきまぐれな物語がどんなモノかは、別の話。
初投稿です。
ここまで読んで下さって、ありがとうございます。
駄文ですが、続きがあります。書きます。
次も読んで下さったら幸いです。
本当にありがとうございました!(ドゲザァm(_ _)m