6月 過去(トラウマ)
私は、何故か小さい頃から周りに男女共に人が集まるような子だった…それは大きくなったいまも変わらず男女共に仲良く周りに人がいた。そりゃあ男子にはからかわれるようになってるけど、休みになったら遊んだりしてた。自分から話しかけなくても人がいない時なんかなかった。あの時を除いては…
私が何故こんなにもこの生活を変えたくないか…それは、小学校6年生の頃に仲のいいと思っていた昔からの親友に裏切られ、それから親さえも人間不審になり、心を固く閉ざしていたのが原因だった。
その友達が、吉田美奈。通称みっちゃん。小学校6年生の頃は昔からの親友みっちゃんともう1人は転入生の花影エリーの3人で一緒にいた。エリーは、あだ名とかではなく、どこかとのハーフって聞いたことがあるよう…(どこだっけな…)それで、まぁ、3人ともそれなりに気が合い、それなりに仲良く、親友でもあった。のに…
「はーい!2人組作ってー」
先生が何かのグループ分けの指示をとった。当然いままで通り私は、みっちゃんと組むつもりだった…
「みっちゃん!一緒にく…」
「エリー、組むよ」
「うん、当たり前」
みっちゃんは、私の目の前でエリーと組んだのだ。3人グループなら、誰もが一度は体験するだろう。絶対に何かの冗談だと思った。そうとしか思えなかったのだ。私は、その時に放心状態になり、そのあと数人の子に誘われ、一番初めに誘ってくれた子とくんだが、その子が今みんなに嫌われていたというのは私は気づくことはなかった。
その子と組んでから、休み時間という時間は1人で過ごすようになっていた。何故こんなに1人はさみしいんだろ…何故私の周りに人がいなくなったのだろうか…私が1人になってからというもの、みっちゃんもエリーも一言も声をかけてくれずに、男子としか一緒にいれなかった。男子は快く迎え入れてくれた。そうして過ごしていかないと耐えられないからだ。1人じゃないと自問自答しながら過ごしていくしかなかった。こんな体験始めてで、一週間が一年間に感じられるほど長かった。
一週間過ぎたら、みんなは何事もなかったかのように話しかけてくれて、また楽しい日々が戻った。みっちゃんもエリーも話しかけてくれた。しかし、それは私にとっては凄く不快にしか思えなくなっていたのだ。友達が1人の時は話しかけず、たくさんいたら話しかけて…みっちゃんとエリーは私の事どうとも思っていないと思った。
その時、私の心は凄く硬い氷のようなものに囲われていったのだった。