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短編:詩&エッセイ

やっぱり貴方が好き。

作者: 尖角

やっぱり好き。

別れたけど、私はやっぱり貴方が好き。

この声がもう届かないのはわかってる。

私は貴方の電話番号をアドレスから削除してしまった。

もう、貴方に電話をかけることはできない。

メールを送ることもできない。私ができることは何もない。

遠くに行ってしまった大好きだった貴方。

いつからか、想いが少しずつすれ違い始めていたみたい。

最初は、ほんの少しの違和感だった。

だけど、徐々にそれは広がっていって、今の私達の関係に。


気付けば、私と貴方は喧嘩ばかりの毎日。

いつからすれ違っていたのか、考えたところでわからない。

どうせその答えがわかったところで、昔には戻れないし。

私は貴方を忘れたくて、貴方の記憶をすべて燃やした。

貴方とのプリクラ。貴方の歯ブラシ。貴方のアドレス。

私の身の回りのものから、貴方の存在を消した。

それは、正確には忘れたかったわけじゃなくて、

大好きな貴方を思い出したくなかっただけなのだけれど。


だって、貴方を思い出すと、感情が甦るから。

好きで好きで、夜眠れないくらい貴方を想っていた毎日。

愛しているからこそ、声が聞きたくて急に電話をかけたくなる衝動。

何もかもが、私と貴方の存在を呼び起こしかねない。

だから、私は貴方の存在を断った。 それは、好きすぎるが故に。


だから、私は願うよ。

貴方には幸せになって欲しいから。

例え、相手が私じゃなかったとしても、

私は貴方がこれからを沢山笑っていられることを願ってるよ。


まだ、他人の幸せを願えるほどには立ち直れてはいないけど、

それでも、やっぱり、貴方が好きだから。 貴方のことを想ってるから。






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