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零:????(ぼんやりとしたもの)
さて、良くあるパタアンのノヴェルです。
見るか見ないかは貴方次第。
何時の事かは判らないけれど、こんな記憶がある。
あたしは、髪飾りを無くした。
川にぽちゃり、だった。
これは母に貰ったものだと、あたしは泣いた。
誰かが川に飛び込み、髪飾りを探してくれた。
性別ははっきりしなかったけれど、同い年くらいだった。
その子が言った言葉だけは、鮮明に覚えている。
「大丈夫、泣きたい時には泣いて良いから。だけど、泣き終わったなら、今度は思い切り笑ってて欲しいな。皆、それを望んでいる筈だから」
その子は言ったきり、直ぐに駆け出していった。
この記憶は大分可笑しい。
何故なら、あたしには母が居ないから。
この記憶は、というより、記憶ではなく夢という可能性もある。
なのに、こんなにもあの子の言葉を鮮明に覚えていて、暖かい記憶だと思えるのは
何故だろう・・・
はっきり言うなら、上手く出来てる訳でなく、ただの自己満に近いのかも・・・それでも見てくれる方々、歓迎します。