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神に愛された者たちの戦い  作者: コウ


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4/4

選ばれしもの

よかったら反応、応援よろしくお願いします!

帝国の皇太子に出会ったルクスはどうなっていくのでしょうか!

森を抜けた先で、野営の準備が進んでいた。


焚き火の音。


静かな夜。


ルクスは少し離れた場所に座り、剣を見つめていた。


「……さっきの、何だったんだ」


体は覚えている。


だが、理解が追いつかない。


速かった。


いや——速すぎた。


視界の端。


半透明の画面が浮かぶ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【祝福】


名称:■■■■■■■■


加護種別:???


権能:部分解放


適合率:100%


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


名前だけが、相変わらず読めない。


「……悪神、ね」


自嘲する。


その時。


「違うと思う」


声がした。


振り向くと、ユーヴァスが立っていた。


護衛もいない。


ただの少年として。


「君の動き。あれは訓練ではない」


ユーヴァスは焚き火の光を見つめながら言う。


「才能でもない。もちろん才能はあるんだと思う。しかし今回の動きは違う」


「……じゃあ何だよ」


「“適合”だ」


その言葉に、ルクスの心臓が跳ねた。


ユーヴァスは続ける。


「帝国には、適合者がいる」


「神と共鳴する者」


「だが——」


彼は少しだけ笑った。


「君ほど完全な反応はほとんど見たことがない」


適合率:100%。


ルクスの脳裏に、表示がよぎる。


「……なんで、そんなこと分かる」


「私も、同じだからだ」


空気が変わる。


ユーヴァスの足元に、淡い光が揺れた。


地面の草が、静かに波打つ。


圧ではない。


だが——圧倒的な“格”。


「帝国では、力こそが価値ではない」


「武、知、律、工、商……それぞれが国家を支える」


「そして私は——政の適合者だ」


言葉が、重い。


嘘ではないと分かる。


「ルクス」


ユーヴァスは真っ直ぐ見た。


「王国は、君を捨てた。違うか?」


ルクスは沈黙を続ける。


「だが帝国は違う」


静かな断言。


「価値は、他人が決めるものじゃない」


「君自身が証明するものだ」


ルクスの胸が、わずかに熱くなる。


その瞬間。


視界の端。


祝福画面が、わずかに変化した。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【祝福】


名称:■■■■■■■■


加護種別:光(仮)


権能:部分解放


・光速歩(NEW)


適合率:100%


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「……変わった?」


思わず呟く。


ユーヴァスは微かに目を細めた。


(やはり——)


確信する。


この少年は。


帝国の未来を変える、いやこの世界の未来をも。


「来い、ルクス」


焚き火の向こうから手を差し出す。


「アストリア帝国へ」


遠くで夜風が鳴いた。


運命は、もう止まらない。

さあさあこの物語に光が差し始めました。ルクスは新たに手に入れた能力をもって帝国に向かいます。そこでどんな仲間と出会うのか。適合とはなんなのか。楽しみですね!

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