表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神に愛された者たちの戦い  作者: コウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/4

邂逅

設定とか内容考えるのめちゃくちゃ楽しい!今回は視点が変わって新たな人物が登場します!

森を抜ける風は、どこか冷たかった。


アストリア帝国次期皇帝——ユーヴァス・アストリアは、馬上で静かに前方を見据えていた。


年齢はまだ十。


だが、その瞳には年齢に似合わぬ落ち着きが宿っている。


今回の訪問は、正式な外交ではない。


父である皇帝が病に伏して以来、帝国は静かに揺れている。


だからこそ、彼は自ら動く必要があった。


「殿下、もうすぐ王国領です」


護衛の声に、ユーヴァスは小さく頷く。


その瞬間。


空気が、裂けた。


「——伏せろ!!」


地面が爆ぜる。


黒い魔力の刃が走り、護衛の一人が吹き飛ばされた。


「次期皇帝だ! 仕留めろ!」


森の影から現れたのは、刺客。


統制の取れた動き。


ただの盗賊ではない。


(……内部情報が漏れている)


ユーヴァスは瞬時に判断する。


護衛が迎撃に入るが、数が多すぎた。


包囲が狭まる。


剣を握り直したその時。


「……下がれ!」


声が響いた。


若い声。


振り向けば、一人の少年が立っていた。


粗末な旅装束。


だが、目だけが異様に澄んでいる。


「危ないぞ!」


護衛の叫びを無視し、少年は前に出た。


剣を振るう。


技はない。


だが——速い。


一人、倒れる。


二人目。


しかし、数に押され始める。


「くっ……!」


その時だった。


少年の視界に、淡い光が浮かぶ。


——《条件確認》


——《初期権能の部分解放を開始》


(……また、これか)


理解できない表示。


だが、拒む理由もない。


「……来い」


世界が、わずかに遅れた。


風の音が引き伸ばされる。


体が軽い。


「な……!?」


少年の姿が消えた。


次の瞬間、刺客の背後。


閃光のような一撃。


「速……すぎる!」


敵が崩れ落ちる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ステータス更新】


権能:部分解放


光速歩ライト・ステップ》取得


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


最後の刺客が撤退し、森に静寂が戻る。


少年——ルクスは、荒く息を吐いた。


自分が何をしたのか、理解できない。


その前に、ユーヴァスが歩み寄る。


同じ年頃の少年。


だが、その立ち姿には自然な威厳があった。


ルクスはすぐに片膝をつき頭を下げた。


「助かった。礼を言う。頭を挙げよ。」


静かな声。


「……名前は?」


少し迷ってから、答える。


「……ルクス」


ユーヴァスは、その名を繰り返した。


「光、か」

(振る舞い自体は教育の受けた貴族のようだが...なぜこんなところに一人でいるんだ?)


微笑む。


「私はユーヴァス。アストリア帝国の——次期皇帝だ」


ルクスはその威厳に納得していた。


だがルクスは、驚きより先に別の感覚を覚えた。


視界の端。


祝福表示が、微かに揺れる。


名称:■■■■■■■■


文字が、一瞬だけ光った気がした。


「ルクス」


ユーヴァスが真っ直ぐに言う。


「君は、帝国に来るべきだ」


その瞬間。


運命が、静かに動き出した。

さてこの邂逅がどのような影響をルクスに与えるのでしょうか。徐々に明らかになっていくルクスの能力も楽しみですね!

面白かったら反応していただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ