追放
続きです!まだまだ先は長いですが書くの楽しい!何話か出して週一更新にします!
神殿を出ても、ざわめきは止まなかった。
「あれが悪神の祝福か……」
「よりにもよってバルアーク家の長男とはな」
視線が刺さる。
さっきまで称賛していた口が、今は蔑みに歪んでいる。
屋敷へ戻る道のりは、異様に長く感じられた。
そして、父は淡々と告げた。
「今夜のうちに出て行け」
感情はない。
怒りも、悲しみもない。
ただ、処分を下す者の声だった。
「お前はもう、バルアークではない」
その言葉で、すべてが終わった。
背後から足音。
振り向けばノクスが立っている。
創造神の祝福を受けた、新たな後継。
「兄上」
口元に浮かぶ笑み。
「これが、器の差というものですね」
扉が閉まる。
王都の門まで衛兵に送り届けられ王都の外へと出た。
王都の門が、背後で重く閉じた。
振り返らない。
振り返れば、きっと足が止まる。
「……悪神、か」
自嘲気味に呟いた、その時だった。
視界の奥に、淡い光が滲む。
——《祝福情報を表示しますか?》
思わず息を呑む。
誰もいない夜道。
なのに、確かに“そこ”にある。
意識を向けると、半透明の画面が開いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【祝福】
名称:■■■■■■■■
加護種別:???
権能:解析不能
適合率:100%
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「……は?」
名前が、読めない。
文字が崩れ、歪み、まるで存在そのものを拒むように伏せられている。
悪神——
そう断じられた存在の名すら、俺には見えない。
だが一つだけ、確かなことがある。
適合率:100%
震える指先を握りしめる。
「俺は……選ばれている?」
世界に拒まれたはずなのに。
何もわからぬまま、俺はただ歩き出した。
まだまだ登場人物は少ないですがどんどん出てきます!
面白かったら反応してくれると嬉しいです!




