プロローグ
自分が好きなものを頭に出たものを書く!アイデアを文字にしたい!ぜひ読んで反応してくれると嬉しいです!
その日から俺は“無能”と呼ばれるようになった。
ほんの数分前まで“神童”と持て囃されていた俺は、神々からの祝福の儀を終えた瞬間、嘲笑の的へと変わった。
「これが……バルアーク家の長男か」
神殿に失望の声が落ちる。
「ふむ。お前に宿ったのは、我らの神ではないようだ」
父は冷え切った眼差しで俺を見下ろした。
「悪しき神に見初められたようだな...」
その言葉が、胸に突き刺さる。
「お父様!」
弾むような声が、背後から響いた。
振り返らずとも分かる。双子の弟——ノクスだ。
父はわずかに眉を動かす。
「なんだ、ノクス。今は——」
だがその言葉を遮るように、司祭が跪いた。
「ノクス様には、創造神様の明確なる加護が確認されました」
神殿がどよめく。
今度は、歓喜のざわめきだった。
創造神の加護を受けたノクスは、光の中心に立っている。
祝福の象徴として、人々の視線を一身に浴びながら。
その光が、やけに眩しかった。
対して俺の足元に刻まれた紋様は、沈んだ闇色のまま、静かに脈打っている。
「……悪神に見初められた、か」
誰かが、怯えを含んだ声で呟いた。
違う——そう言いたかった。
だが、喉が動かない。
父が一歩前へ出る。
神殿中の視線が、バルアーク家当主へと集まった。
「聞け」
低く、よく通る声だった。
「我が長男ルクスは、悪しき神の祝福を受けた」
ざわめきが止まる。
「ゆえに本日をもって——」
一拍の静寂。
心臓の鼓動だけが、やけに大きく響く。
「ルクスを、バルアーク家より追放する」
その言葉は、刃のように鋭かった。
神殿がどよめく。
追放。
それは後継剥奪などではない。
家を、血を、名を——すべてを否定する宣告。
視界が揺れる。
足元の感覚が遠のく。
ほんの数分前まで、俺はこの家の誇りだったはずだ。
それが今は、存在ごと切り捨てられる。
その時、光の中に立つノクスが、こちらを見た。
口元がわずかに歪む。
「兄上が追放、ですか」
楽しむような声音。
「身の程を知る、いい機会かもしれませんね」
くすり、と小さな笑い。
双子の弟の目は、完全に俺を見下していた。
その瞬間。
胸の奥で、何かが静かに砕けた。
よくある追放系です!祝福の儀を受けたのは10歳です。ルクスが授かったのは本当に悪神なのか。追放されたルクスはどこへ行き何をするのかこれからが楽しみです!




