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続・竜骨座のおはなし

 月の船で旅する1羽と1頭は、きれいな銀河のほとりにやってきました。

 うさぎは物珍しそうに川をのぞき込み、ひときわ冷たく鋭い光を放つ星に手を伸ばしました。

 拾い上げた星を、耳に当ててみるとさざ波の音が聞こえたり……

 なんてロマンチックなことは起こりませんでした。

 代わりに一定のリズムで耳を打つのは、


 チッ…チッ…チッ…


 という小さな音です。

――バクダンだ!!!

 うさぎは大慌てで竜のところに走りました。

「たいへんたいへん!船が吹き飛んじゃう!!」

「どうしたんだい?」

 竜は船がなくても泳げるせいか、のんびりしたものです。

「星を拾ったらバクダンだったんだ!!」

 うさぎが放り投げた拍子に船の床に深々と突き刺さったトゲトゲの星を、竜は長い首を伸ばして覗き込みました。

「ああ、これはね…」

 ぱくりとくわえて、かみ砕きます。

「ひゃあっ」

う さぎはひやひやして頭を抱えましたが、なにも起こりませんでした。

「……あれ?」

「これはね、"フキゲン星"だよ。あんまりおいしくはないね」

 ぱりぱりとトゲトゲをかみ砕きながら、竜は説明します。

「流れ星って、いるだろう?あの子はとってもきれいだけど、それは汚れを全部ぽいぽい投げ捨てているからなんだ」

 竜はぺっと砕ききれなかった小さなかけらを吐き出しました。

 きらきら七色に光る、小さな石が残りました。

「いやな気持ちは全部捨てて、さっぱり忘れちゃうからいつも機嫌がよくて身ぎれいなのさ。…これはこれできれいなのに、磨くっていうことを知らない」

 竜はうさぎに光る石を渡しました。

「わあ、きれいだねえ」

 うさぎはさっきの慌てようをすっかり忘れて石をくるくる回して見入っています。

「これいっぱい集めたらオーロラができるかな?」

「えっ」

「集めて来るね!」

 びっくりしている竜をよそに、うさぎはもう走り出します。

 ちいさな手ではオーロラを作る前にうさぎが化石になってしまうかもしれません。

「君といると、びっくりし通しでフキゲンはたまる暇がないかも」

 竜はちょっと笑って、その後ろ姿を急いで追いかけて行ったのでした。

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