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7話 冒険者ギルドにやって来た その2

冒険者組合を冒険者ギルドに変更しました。

そっちの方がしっくりくるので。

暁は受付に座って暇そうにしている女性に声を掛けた。



「すいません。聞きたい事があるんですが?」


「えっ?!はい、なんでしょうか?」



突然目の前に現れた暁に驚きつつも、返事を返してくれる受付嬢。

受付嬢は、肩ほどあるマロンブラウンの髪をポニーテールにした、とても美人な女性だった。



「冒険者について聞きたいのと、冒険者登録をお願いします」


「かしこまりました。少々お待ちください」



そう言うと受付嬢は、受付の下から何枚かの紙を取り出す。



「こちらが冒険者登録申請書と冒険者ギルドの説明が書かれた紙になっています。これを見て頂いて分からない事を私に聞いて頂ければお答えします」



暁は冒険者ギルドの説明書を読む。

冒険者ギルドに登録する際、必要事項は名前と住所、そして現在のランキング、得意武器などを記入しなければならないようだ。



「すいません。このランキングって絶対に記入しないといけないんてすか?」


「はい。ランキングは記入して頂く規則になっています。冒険者組合ではクエストがあり、本人のランキングにあったクエストを受けられるようになっています。ですのでクエストを受けられる方はランキングの記入が絶対です」


「冒険者に登録しないとダンジョンの出入りと、アイテムの売却ってできないんですか?」


「登録されなくてもダンジョンの出入り許可証を組合で発行しているので出入りは可能です。アイテムの買取も行なっていますが、登録されている方のほうが買取価格が高くなります」


「アイテムの買取価格の差額ってどれぐらいになりますか?」


「登録された方は冒険者ランクと言う制度があり、ランクによって買取価格が上下します。1番下のランクの方は変わりませんが、ひとつランクが上がるとプラス5%になります」



暁は悩んだが、最終的には冒険者登録をしない方向に決めた。


「それなら登録はしなくていいです。ダンジョンの出入り許可証とアイテムの買取をお願いします」


「よろしいですか?では、許可証を発行致しますので少々お待ちください」



受付嬢は暁の前を離れ、許可証の準備を始めた。

5分程待っていると、受付嬢がカードを持って受付に戻ってきた。



「お待たせしました。こちらがダンジョンの出入り許可証になります。許可証の期限は今日から1ヶ月間になっているので、期限が来たら更新しに来てください」



受付嬢に貰ったカードにダンジョン許可証の文字と1ヶ月後の日にちが書かれていた。

暁は許可証を財布にしまう。



「では、アイテムの査定場所は冒険者ギルドの2階にあるので案内しますね。売却されるアイテムはどちらにございますか?」


「俺はアイテムボックスのスキルを持っているんで、その中にアイテムは格納しています」


「アイテムボックスをお持ちなんですね。結構レアなスキルなのでそのスキルを持ってるだけで色々なパーティーから引っ張りだこですよ」



受付嬢は笑顔で答えると、他の職員に一言告げ暁の案内を始めた。



「受付を離れて大丈夫なんですか?」


「今は暇な時間帯なので大丈夫ですよ」



暁は受付嬢の後について2階に上がる。



「ここがアイテムの査定場になります。係の人を読んできますね」



受付嬢は査定場の奥へ行き、そこから1人の女性を連れてきた。



「私がアイテムの査定と買取を担当する南春香みなみはるかです。よろしくお願いします」



春香は腰上程まで伸ばした綺麗な黒髪をハーフアップにした、まさにお嬢様といった見た目だった。



「あっ!そう言えば私も自己紹介してませんでしたね。私は北条光莉ほうじょうひかりです」


「俺の事はえっと...好きな様に呼んでください」


「名前は教えてくれないんですね。それならオオカミさんって呼びます」


「オオカミさんですか。分かりました」



光莉に付けてもらったあだ名に苦笑いしていると。



「オオカミさんはアイテムボックスをお持ちと北条さんに聞きました。早速ですがアイテムを机の上にお願いします」


「分かりました。かなり量があるんですけど、お願いします」



そう言うと暁は、査定場に設置された机の上に、大量のアイテムを取り出した。

獣王ダンジョンで取れたアイテムは毛皮、牙爪、角、武器、防具、最後に魔石だ。

暁がアイテムを出し切り振り返ると、後ろで見ていたはずの光莉と春香が驚き固まっていた。



「アイテムはこれで全部です。査定よろしくお願いします」



暁が春香に声を掛けると、春香は慌てて気を取り直した。



「これだけの数になると少々お時間が掛かります。しばらくお待ち頂く事になりますがよろしいですか?」


「大丈夫です。ちなみにどれくらいかかります?」


「2時間後には査定も終わります。それ以降でしたらいつでも大丈夫です」


「分かりました。それなら2時間後にまた来ます」


「かしこまりました。お待ちしております」



春香は暁の返事にお辞儀で答え、早速作業に取り掛かった。

暁は査定場を出て受付に戻る。



「ではこちらが査定の引換券になります。無くさないようにお願いします」



暁は光莉から名刺サイズの引換券を受け取る。



「ありがとうございました。また来ます」


「はい。お待ちしております。次は仮面の下を見せてくださいね」


「あはは...考えておきます」



笑顔の光莉に暁は苦笑いしながら冒険者ギルドを出ていった。

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