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シルバークロニクル  作者: しお
ジルウィンダーシーズン
19/29

19 3-x ナザリ図書館蔵書 シルヴァール大陸百科辞典



○目次

・暮らし

・移動

・地理




○暮らし


・マッチ

 最近になって一般家庭にも普及し始めた、火を起こすための道具。手の平サイズの小箱に数十本単位で入っている小さな木の棒。小箱の側面をこするだけで発火する。



・水道所

 各地の街や村に大抵設置されているもの。蛇口が取り付けられた『水道台』と呼ばれる石造りの台が数台並んでいる。蛇口とは、栓をひねると水が出てくる管のこと。水は山の湧水や森の泉から引いてきている。


 水道所の規模は街の規模に比例する。大きな街だと10台以上の水道台がずらりと並んだ水道所が、街に何ヵ所も作られている。逆に小さな街や村だと水道所が一ヶ所だけだったりする。僻地の村には水道所そもそもがない。



○陽光石

 黒とオレンジの入り混じった溶岩のような見た目の石。大きさは様々でずしりと重い。


 明るいところではただの石ころ。夜や洞窟など暗いところでは、暗闇を吸収してオレンジ色の光を発する。夜道を歩いたり暗い部屋で探し物をする程度なら使える。勉強や読書の明かりとしては少々心もとない。



・掲示板

 街の広場に設置されていることが多い。地域の生活情報、商店情報、近隣の魔物発生情報などが掲載されている。情報毎に板が分かれている。街で暮らす上で欠かせない情報源。



・遠話石

 ありふれた種類の鉱石が原材料となっている白い小石。遠く離れた土地にいる相手との連絡手段、「遠話」に使われる。


 火で温めてから他の遠話石とかち合わせると、二つの石の間で反応が起きる。反応を起こした石を連絡を取りたい者同士で片割れずつ持っておく。


 遠話をするには、まず反応させた石の片割れに息をふっと吹きかける。そうすると双方の石が光り始める。もう片方の石を持っているほうが遠話石の光に気づいて、同じように息を吹きかけることで、お互いの声が石を介して聞こえるようになる。


 話が終わったら、始めるときと同じように息を吹きかける。そうすれば遠話石の光が消えて、声を介する性質も再び息を吹きかけるときまで発現しなくなる。


 相手がなかなか気づかない時は、もう一度自分の石に息を吹きかける。そうすると自分の石の光は消えるが、相手の石は点滅し続ける。点滅はしばらくさわっていれば収まる。


 袋やケースにまとめて入れていて、一日のうち決まった時間に確認する人が多い。確認した時に点滅していた石やよく使う石は、遠話石用のバングルに入れる。



・遠話石用バングル

 遠話石を入れる用の小さなケースが数個連なっているバングル。ケースのフタは透明。ケース内でカラカラしないように固定具がついている。腕につけているので、バングルに入れている遠話石の光には気づきやすい。



・暦

 10日で1旬期、4旬期で1節、10節で一年。一年は400日。


 1節1旬期1日目が元日、10節4旬期10日目が大みそか。学校の入学式がある年度初めは7節。



・年齢

 1歳以降は毎年新年度の7節初日に、誕生日に関わらず一斉に加齢する。同じ年齢の人ならば必ず同じ学年になる。


 0歳から1歳になるときのみ特殊な数え方をする。その年の6節最終日までに満1歳以上であれば、新年度から1歳になる。



時恵草(とけいそう)

 大陸全土に広く分布している花。12枚の花びらを持つ花を咲かす。時間帯によって花の色が変わる。


 日の出の頃は黄色。昼は緑。日没頃は青。真夜中は緑。朝になるとまた黄色。色違いで、朝に白、昼にピンク、夜に赤と色を変えていく品種もある。


 一般家庭では庭や鉢植えで時恵草を栽培しておおよその時を知っている。この花の色を判定する色相表も広く出回っている。



・時計

 1から12までの数字が記された円形の文字盤。中心には一本の針があり、針は一日で文字盤を2周する。

 時を12に区切ったのは、時恵草の花びらが12枚だったため。


 かなり高価な品である上に、1節に一度ほどメンテナンスが必要。個人で持てるのは一握りの非常に裕福な家庭くらい。大きな街の広場には設置されていることがある。



・時報の鐘

 住民の暮らしを便利にするため、また労働時間を知らせるために各街の役場で鳴らしている。市街地から離れると聞こえない。一日5回。


朝日の鐘

始業の鐘

昼刻の鐘

夕刻の鐘

日没の鐘



・初等教育

 7歳から8歳までの2年間。

 学ぶ内容は文字と言葉、買い物のための計算、街で暮らすために必要な知識と礼儀。



・中等教育

 9歳から12歳までの4年間。

 学ぶ内容は初等教育で習うものより難しく多彩な言葉、大陸地理や文化、各学問の入口といえる知識。また、それぞれ基礎的な内容であるが、剣もしくは短剣・槍・弓・魔法を運動の時間に習う。



・高等教育

 13歳から。

 職人等志望の子が働き始めるので、進学率は大きく下がる。奥まで踏み込んだ学問と深い教養を学ぶ普通高等学校と、討伐者を目指して戦闘技術を磨く武器別専門学校に分岐する。



・武器別専門学校

 大陸各地の魔物を倒す、討伐者を養成するための学校。討伐に有用な知識を学び、実習で経験を積む。


 討伐者の養成機関であると同時に、地域の魔物情報の受付窓口でもある。学園に併設されている情報局に街や村から魔物発生の通報が届くと、職員が現地へ様子を見に行く。


 魔物の強さや特性、規模等を考慮して自学の学生で対応可能なレベルであれば、魔物は学園生の実習教材となる。学生では対応困難だと判断した場合は、中央局に連絡を入れて一流の討伐者を呼ぶ。



・中央局

 中央魔物情報統制局。首都に所在している。各地から寄せられた魔物情報を管理し、ギルドに討伐依頼を出している。



・ギルド

 一流討伐者たちが所属している団体。武器種毎に分かれている。所属している討伐者に依頼を振り分けて、各地で討伐対応させている。



・魔物

 森や平原にある日突然現れて棲みつく異形の生命体。動物に似た姿をしている種もいるが、多くは動物よりも攻撃的な性をしている。地域によって出現しやすい種類に差がある。


 体のどこか、顔らしき部分がある場合はその額に相当する位置に、「コア」と呼ばれる黒い石のような物体が埋まっている。討伐すると体は青白い光となって消滅し、コアだけがその場に残る。コアは埋まっていた魔物の姿を映し出しているので討伐証明に使われる。しかし、害をなす存在である魔物由来だという理由で素材としては人気がない。


 魔物は強さによって5段階にクラス分けされている。弱い順に、ミニクラス、ノーマルクラス、ラージクラス、ヒュージクラス、グランドクラスとされている。グランドクラスの魔物は大型かつ体力が多いので、複数人で協力して討伐するのが一般的。



・大発生

 数年に一度、世界のどこかに現れる白銀に光り輝く渦由来の大規模な魔物の発生。大陸最大の災害といえる。渦の発生した地域に世界各国の有力討伐者たちが集結し、制圧に尽力することが慣例となっている。


 大発生の制圧に向かう討伐者は『白銀の討伐者(シルバースレイヤー)』と呼ばれ、立ち向かうべき相手である渦の色と同じ、銀色の腕章をつけて活動する。




○移動


・馬車

 人や荷物を運搬する、馬に引かせる車。用途に応じて見た目も異なり、荷物運搬専用であれば荷台が大きく設計されているし、式典に使用するものは綺麗な装飾が施されている。移動の際は、その地域で活動している討伐者を数名護衛としてつけている。



・カケウマ

 馬車を引く馬。主に茶色の短い体毛で、首と頭が長く、長い四肢をもつ。よく発達した蹄をもち、硬い土の上でも走ることができる。



・ハネウマ

 カケウマに似た姿だが、鳥のような翼が背に生えており、空を飛んで移動する。体毛は基本的に白で、たてがみと尾は金色。


 人間によくなつき、指示もある程度理解することができる。また帰巣本能が強く、遠く離れた見知らぬ土地からでも、普段暮らしている場所に戻ってくることができる。


 これらの性質を生かし、討伐者が依頼の目的地に行く際に乗ることが時々ある。ギルドなどの拠点でも数体が飼育されている。



・船

 人や物を乗せて、湖や川など水上を進むための乗り物。景観が良く有名な湖では観光船も航行している。



・転移エリア

 転移魔法で移動するときに、目的地としてイメージするエリア。膝丈の柵で囲われていて、場所のイメージがしやすいように地名の記された看板がエリア内に数本立っている。




○地理


・シルヴァール大陸

 我々が暮らしている大地のこと。おおよそ横長の楕円形で、大陸の中央には巨大な湖『クーベルタ湖』がある。現在は、エゼルフィ、カガシナ、アレンダ、ロンタール、ノクテレオムの5つの国がある。



・クーベルタ湖

 大陸の中央にある巨大な湖。5つの国全てがこの湖に面している。人や荷物を運搬する各国の定期船が航行している。湖のほとりの街は交易が盛んで、他国の特産品が手に入りやすい。



・ベルタン島

 クーベルタ湖の中央にある島。物流の拠点で、めずらしい品が島中で飛び交っている。また大陸の中央にあることから、各国際機関の本部が多く置かれている地域でもある。



・海

 大陸の外側に広がる、鈍い青の水で満たされているところ。波という激しい水面の高低運動があり、船が思うように進めない。海の向こうには他の大陸があると信じられているが、探しに旅立って戻ってきた者は今のところいない。



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