ピクニック??
歩いて3時間ほどの街から西の森にやってきた。ここは初心冒険者向けの場所らしく依頼受注の場所でもここが指定されていた。
途中でふとどれくらいの速度で走れるのか気になって全力疾走してみたら、ものすごいスピードが出せてしまって、最初はビビった!
木に頭を衝突しそうになりながら(いや衝突した、めっちゃ痛いよ!?)、体を慣らしながら来たが驚くことに全く疲れていない、身体能力の事をなんとなく予想してはいたがぶつかりかけて危なかった……ゲームの身体様々だ。
そのまま森を歩いていると森が開けて大きな岩がその真ん中にある場所に出たので、昼食と宿屋で出していた二つの武器を装備しておくことにした。
「ふむふむ、やっぱり時間経過はないのか……これ使い方次第で物流が変わりそう……」
串焼きは買った時のままで温かく、時間経過がないことが窺える。使い方次第で世界情勢が変わるレベルだと思うとちょっと怖いな……。王族、貴族あたりに狙われるとキリがないからね。
食べた後の串はインベントリの端にあるゴミ箱アイコンで消すことができた。
弓を構えてマップを確認しながら森を進む、赤い点で敵が表示されており大体の距離と方角が分かるのですごく便利だ。
近くの赤い点を目指して近づいていくと角の生えた兎が見えた、ホークラビットが居たので頭に合わせて弓を構えると、ゴーグルがズームされてさらに射線が見えるようになったのと青白い矢が出来た。
引いた手を放して射ると、それがホーンラビットを目指して飛んでいき、きれいに頭に命中する。
「割と倒せそう、それに命中率も悪くないし」
そのまま楽しくなって乱獲はしないように狩りを続けた、鹿、猪、極めつけは腕が赤黒い熊っぽいのも出てきたので弓で打ち抜いた。
一応、薬草も採取しておいた。薬草はなぜか「これじゃん!」って分かって採取できた。たぶんゲームの生活系コンテンツの影響かな? 結構やり込んだから、身についているのかもしれない。
獲物と薬草をインベントリに入れていて新しく分かったけど、インベントリに物を入れるとその物の品質とか名前が分かるということだ。
フレーバーテキスト……アイテム説明とかも入ってて、新しく入れた物の名前がunknownとかになってたら物資管理で困るところだったけどそうならなくてよかった。ちなみに私が採取した品質は全部Sだった、最低品質はいくつなのだろうか……。
「~♪ ~♪」
「GUUAAAAAAAAAAAAAッ!!」
「ん!? な、何の音!?」
鼻歌交じりに探索していると、森のさらに奥の方から咆哮が聞こえてきた。驚いたけどワクワクするので討伐しに行こうと思う! ダメなら逃げよう。あと直感だけどなんかちょっとだけよくない気がするんだよね……。
そんなことを考えながら弓は木にぶつかって壊れると困るのでインベントリに収納して私は音のした方角に走り出した。