武器はちゃんと装備しよう
まだぼんやりとしているが目が覚めた。お昼寝しちゃってたみたい。
「んぅ……ん~~! もうこんな時間かぁ」
起き上がって伸びをしながら窓から空を見る。もうだいぶん、いい時間みたいなので部屋から出て食堂に向かうことにした。
食堂は賑わっていてみんな食事をとっている。私も適当な席について料理を運んで回っているウェイトレスさんにオススメの料理を頼むことにした。
ここに来た時には見てない人だけどバイトなのかな? そんなことをぼんやり考えていると料理が来たみたい。黒パンとシチュー? の様な物が来けど良く思えば転生して初めての食事ね。
周りを見習って一口食べてみる……う~ん、味が薄いがシチューっぽい何かみたいで素材そのものの味? 黒パンはそのままで食べると固かった。シチューにつけながら食べるみたいなので私もつけながら食べた。
「……ごちそうさまでした」
小声でそうつぶやいた。特に食事の前後の挨拶とかないみたいなので小声なのですよ!
そんなことはどうでもよくって……部屋に戻って能力の確認しないと! お昼に寝てる場合じゃなかった。
部屋に戻ってまたベットに転がり込んで確認してみることにした。
「えーっと……インベントリ? ぉぉ!」
まずはインベントリを声に出してみると薄く青いタブのような物が出てきた。すごくゲームっぽい……。
インベントリの中にはいろいろなアイコンが並んでいた、入ってるものは……武器に防具…あと回復薬かな? ゲームの時と一緒で私のインベントリには必要最低限の物しか入ってないみたい。
「回復薬、範囲回復薬、異常状態回復薬、えぇ!? 蘇生薬も!?」
びっくりして大きい声が出てしまった。慌てて、手で自分の口をふさぎながら確認するが最後の蘇生薬ってのはさすがにまずいんじゃなかろうか……。
「これは使いどころ考えないと……というか一般的なのかな? しまった……この世界の常識が足りない……」
いろいろ考えたけどここでの価値がよくわからないということで考えるのをやめることにした。
「あ、あとは……武器取り出しとこうかな」
私は一つのコンパウンドボウを取り出した、これはゲーム時代もよくお世話になった弓でアーチェリーの弓のような物と言えばわかりやすいかもしれない。
ただゲームでは、矢は自分のMPを消費して作り出す物だったけどこっちでも同じなのだろうか? また戦闘するときに確認しようと思う。
「近接武器は~……お! これにしよう」
近接武器はソードブレイカーにした。これはサブ武器なのでそんなに刃渡りはなくグリップのところにもグリップガードがついており防御に特化した武器となっている。とりあえず近くの適当な壁に立てかけておく。
「倉庫にも武器たくさん入ってたっけなぁ……使えない武器が多いけど……うみゃ!?」
攻撃力が低くて使えなくなった武器が眠っているなーと思っていたら、またウィンドウが出てきた。倉庫と書いてある、中にはこれまで集めてきた衣装に、今では弱くて使えない武器、防具、その他もろもろ...。
「あー、なるほど意識して言葉に出すと出てくるのかな? あとはえーっと……ショップとマップ!」
宣言するとショップは先ほどと同じように、マップは左上に出てきた2Dマップみたいだ。タブが増えたのでマップ以外は消えろと今度は言葉に出さずに念じるとマップ以外のタブが全部消えた。
どうやら念じるだけでも出し入れできそうでよかった。それに視界の左下にポーチのマーク、倉庫のマーク、お店のマークが横にならんでいる。今度からはこれを押せばすぐに出せるみたいだ。
「さてさて、あと重要なのはマップよね……頭で思うだけでも動くなら……」
マップをグリグリと動かしてみる、どうやら思ったように動かせるみたいだ。拡大、縮小、移動、現在地、よしよし、問題ない。ふと、3Dマップにできないかと思ってやってみることにした。
「ぉぉ、できた! でき……いだだだだっ!? 頭がッ痛いッ! わ、割れるぅ! マップoff! ……ぅ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~…… 」
結果から言うと3Dマップは成功した。ただ、代償が耐えがたい頭痛というのは失敗と同じだよ!
そしてそのまま、あまりの激痛に私は意識を手放すのだった。