私!転生!!
今回は短いです。
「大体の、ご要望はこのくらいですかね?」
「そうね。さて、それじゃあそろそろ」
「はい、では寝るときみたいにリラックスしてください、街のすぐそばにご要望の身体で転送します。街の宿屋で能力などは確認するといいですよ。あと!向こうで教会にも寄ってくださいね?」
「……気が向いたら寄るわ」
その言葉を最後に私の意識は抗いがたい睡魔とともにスヤスヤと眠りに落ちていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
目が覚めると、木を見上げていた。それに晴れた青い空が見える。太陽の高さから見てだいたいお昼ぐらいだろうか? どうやら木の幹に寄りかかって寝ていた姿勢だったみたいだ。
起き上がって、周りを見渡してみると背の低い草の草原が広がり、遠くに街とそこに続いている道が見える。
さてまずは、身体を確認してみる。転生して一生を共に過ごす身体だ、要望通りになってなかったら大問題である。
ペタペタと体を触って確認してみるが、問題ない要望通りの身体みたいだ。
身長は160くらいかな? 体格は胸がFかEくらい? いい感じにある。バランスは悪くない6頭身。
髪の色は黒色でミディアムストレートだけど今は後ろをリボンで結んでローポニーになっていて頭のてっぺんには……アホ毛が生えてる。うーん……これは取ってほしかったがまぁいいや……。
顔は今は鏡になりそうなものがないからわからないかぁ……ただ、装備品としてレンズも本体も真っ白の保護メガネのようなゴーグルを装着している。
外してレンズを正面から見てみるが真っ白スモーク状態。そのせいで目は確実に他人からは見えていない。驚くことに、このゴーグルはつけていても視界はクリアでつけている感じを一切感じさせないのが怖い、どんな技術をしているんだろう……。
服装は迷彩カラーで脇ところからスリットの入った外套に、ズボンは白のレザーパンツっぽいけど黒い何かの鱗っぽいものが内ももと膝の横以外に縫い付けてあるので、バイクに乗ってる人が着てるズボンみたいになっている。
外套の下はニット素材ような白のノースリーブに 肘から手まではズボンと同じ素材のレザーと鱗で指抜きグローブをはめている。
「さて、とりあえず街を目指しますかぁ~」
伸びをしながら私は街に向けて歩き出した。