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第4話 迷宮①

それからは昨日と同じようにゴブリンの依頼を数日間受け続け、その間に絡んできた冒険者達は皆返り討ちにして装備と金を奪った。そんなある日

「おめでとうございます。これでエド様はDランクに上がりました。次からは試験がごさいますのでご了承下さい。」

「ああ、分かった」

「次にDランクからのでの特典ですがギルドでのパーティー申請を受け付けます。パーティーを組むとギルドでの会議室を貸し出しするなどの援助があります。それとDランクからは迷宮への出入りも許可されます。」

「ああ、分かった」

俺はそう言うといつも通りゴブリンの依頼を受け、ギルドを出た。

「久しぶりにするか」

地上に龍のまま降り立った俺は口を大きく開けると、〔ブレス・火〕そう言うと口から炎のブレスが出て目の前のゴブリン達を焼き尽くした。一度人に戻ってゴブリンの討伐証明部位を切り取ると、また龍に戻り迷宮に向けて飛び立った。


「ここが迷宮か」

今俺が立っている前に迷宮への入り口があるのだがどう見ても洞穴にしか見えない。

「まあ、入ってみるか」

そう言って中に入ると細い一本道が奥まで続いていた。それも、俺が龍になれば通れない程細い道だ。そして奥に進むと道は広くなり、龍になっても一応動ける程の広さになった。少し進むとゴブリンが現れ、

「グギャァァ」

棍棒を振り回し俺に襲いかかるが、

「弱い」

俺が刀を振り下ろすとゴブリンの体は真っ二つになったかと思われたが、

「グ、グギャァ」

ゴブリンは刀を完全では無いものの避け、棍棒で殴りかかってくる。

「く、闇よ染めろ」

俺がゴブリンを吸収するとゴブリンの知識が入ってきた。

「なに、」

このゴブリンはなんと知性を有していた。そしてゴブリンの記憶を探るとこのゴブリンはこの階層のボスと言われるこの1階で一番強い種だと分かった。

「ほう、こいつがボスか」

ゴブリンの死体があった場所を確認すると、なんとさっきまではなかった四角い箱がおいてある。俺が「真実の根源」で調べるとこの箱は宝箱といい、このような迷宮でボスを倒すと絶対に、普通の魔物を倒すと確率で出て来て、その中身は様々だそうだ。

「ほう、何か入ってるのか」

俺が宝箱を開けると中には小さなポーチが入っており、また「真実の根源」で調べるとこれはアイテムポーチと言い物が無限に入る。そして入れる際に微量の魔力を使い、取り出すときは魔力を消費しないというアイテムであった。

「アイテムポーチか、やくにたつな」

俺はそう言いアイテムポーチを鞄にしまうと、迷宮の中の魔物を数十匹狩ってから外に出た。


「これでいいか」

俺はゴブリンの討伐証明部位を渡し、ついでに迷宮で狩った魔物の素材も売っている。

「は、はい。しょ、少々お待ち下さい」

受付はそう言って素材の清算を始めた。

「は、はい。ではこちらになります」

そう言って金貨4枚と銀貨6枚を渡してきた。

「ああ、ありがとう」

そう言って硬貨を受け取るとギルドを出た。

「まだ日も高いか。そうだ店を回るか」

俺はそう言って商店街の方へ歩いて行った。


「ほう、ここが商店街か」

そこは複数の店が連なり商売をしているところだった。

「そこの兄ちゃん、こんなんはどうだい」

武器屋のおっさんが鋭利なナイフを見せてくるが、

「いや、まにあってる」

俺はそう言い中を歩き回るが中々興味をそそるものがない。

「お、あれはなんだか」

それは紫色の屋根で扉にはカーテンのようなものがかかっている凄く怪しそうな場所だった。それが入っていくと、

「ひっ、ひっ、ひっ、久しぶりのお客様はなんとも奇怪なお人だねぇ」

中に入ると薄暗い部屋で真ん中に小柄な老婆が座っていた。

「なんだと」

俺が怪訝そうに尋ねると、

「ひっ、ひっ、ひっ、そんな見た目しちょるが、お前さん、人じゃなかろう。」

そう言った時の老婆の視線は昔戦った闘神にも劣らない強き視線だった。

「何故そう思う」

「簡単じゃ、そんだけ威圧感がある魔力を保有しとるんじゃ。人なわけなかろう。」

「ふ、戯れ言か」

「まあ、それもよかろう。どうじゃ、うちの商品は」

「いや、やめておく。」

「そうかい、そうかい。わたしゃメルトンじゃ。覚えといてくれ」

顔には表さないが俺はこの老婆に警戒の念を抱いていた。

「ああ、覚えておく」

俺はそう言うとそそくさと店を出て、宿に戻った。

昨日は投稿出来なくてすいませんでした。

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