第10話 光の権能
今日もゴブリンの依頼を受けてギルドを出た。
「今日はリアムいなかったな」
俺はそう呟きいつものゴブリンの森まで飛んでいった。
「グギャァァァァ」
「うるさいなぁ」
闇裂を無造作に振るいゴブリンを真っ二つにした。そしてゴブリン達の討伐証明部位を切り取るとゴブリン達は吸収した。
「さあ、試してみるか」
実はリアムに会ってから俺の権能は一つだが戻った。そしてその権能とは、
「光よ、照らせ」
俺がそう呟くと右手から10cmくらいの球体が飛び出しあたりを照らした。そう、戻った権能は光だった。ついでに言うが俺が邪神と言われた理由は他の神が俺を悪く伝えるため邪悪な神として人間達に伝えたのだ。
「よし、このまま行くか。光よ守れ」
俺はそう言い権能を発動する。人間に変化すると耐えられないから変化しているとスピードも抑えてあった。しかし光の守りは全て守るので変化していても全力で走れる。そして最高速度で迷宮まで飛んでいった。
「よし、久しぶりに」
俺はやっと闇と光が戻ったので一つ試してみたいことがあった。
「闇よ貫け、光よ貫け」
俺は権能を同時に発動する。すると光と闇が合わさった光線は当たった所が何もなかったように文字通り消滅させた。
「やはりできるか、これは危ない」
この方法は何であれ消滅させられる。たとえ霊体であっても物質で無くてもはたまた存在でさえも。
「よし、次だ。闇よ我の鎧となりて我を守れ」
そう言うと背中から溢れ出た闇は俺の体を覆い尽くし、形を整えていく。そして無駄な闇が消えると漆黒の鎧に漆黒の剣そして背中には漆黒の羽がはえた。
「この姿も久しぶりだな」
俺が手を翳し、
「は、」
すると翳した部分が闇で吹き飛びそのままそこを浸食していく。俺はとりあえずそれを吸収して次は剣を少し振る。すると剣からは鋭い斬撃が飛び近くの家を真っ二つにした。
「やはりいいなぁ、この感覚は」
俺はそう呟くとまわりの魔物を片っ端から倒していった。
「グギャ」「グォォ」「ギギャ」「グシャァ」
魔物達は簡単に倒れ、倒すたびに死体は回収していく。
「そろそろ次の階層に行くか」
俺は魔物を倒しながら階段のところまで行った。そして俺が階段を降りた瞬間、
「シャァァァァァァ」
奇声をあげて蛇のような魔物が俺に噛みついてきた。
ブシュッ
「さすがにビックリしたな」
俺はそう言うと蛇の正体を調べる。調べてみるとデスネークと言い珍しく闇魔法を操る魔物だそうだ。
「ほう、俺が手を入れた魔物か」
俺はデスネークの死体をアイテムポーチへしまい先を急ぐ、すると少し歩いた所で獣のうめき声が聞こえる。近づいてみると熊のような魔物と虎のような魔物が掴みあっていた。
「グァァ」
「ガォォォォ」
二匹は必死で戦っているようで俺には全く気付いていない。
「よし、試してみるか」
俺はそう言うと、
「闇よ我の鎧となりて我を守れ」
さっきの鎧を纏い、漆黒の羽を広げる。そして
「我を見よ、獣共。我は闇なり、我にひれ伏せ」
俺が昔よく使ったセリフを言い獣共を威圧する。すると獣共は俺を見た瞬間、硬直してそのまま服従の姿勢をとった。
「獣共、この剣の錆にしてくれる」
俺はそう言うと大量の闇を乗せ獣共を断ち切った。そして闇に染まった獣共を吸収するとやはり虎のほうはこの階層のボスだったようでこの階層の記憶と共に虎がいた所に宝箱が出現した。この階層の宝箱ほ鉄で出来ているようだ。そしてその宝箱を開けると、
「指輪か、」
中には簡単なデザインの指輪が入っていて、調べてみると魔力が続く限り自動でどんな攻撃も全方位防ぐ指輪だそうだ。
「ほう、最高だな」
俺は早速指輪をはめ、魔力を流す。すると丁度いいところに、
「ギシャァァァ」
さっきの蛇が襲ってくるがしっかりと攻撃は防がれ蛇は噛んだと思ったのかそのままずり落ちていった。
「ほう、すごいな。今日はこのくらいにしておくか」
俺はそう言うとゆっくりと迷宮を出て、そのまま町まで歩いて行った。




