第7話 迷宮③
「迷宮って、ボクはDランクなりたてですよ」
「そうかも知れないが俺が迷宮に入ったのはDランク初日だぞ」
「そ、そうなんですか」
「ああ、そうだ。それにボスを倒したのも初日だ」
「ユウマさん、生き物ですか」
「お前失礼だな」
俺は瞬時にスピードを上げた。
「エドさん、はやすぎますぅ」
そのまま迷宮の入り口まで飛んでいった。
「エ、エドさん、勘弁して下さい」
「まあ、大丈夫だろ」
「大丈夫じゃありません」
俺はそんな愚痴を無視して迷宮にそそくさと入っていった。
「エドさーん、待って下さい」
俺の後ろでそう叫ぶリアムを完璧に無視して迷宮の3階への階段へと一直線に歩いて行った。
「エドさん、もしかして迷宮の道を熟知してるんですか。」
「ああ、この迷宮の2階まではすでに熟知している。」
「改めて人間ですか」
「いや、龍だ」
「そう言うことじゃありませーん」
リアムのツッコミを無視して階段を降りていった。
「ほう、3階は廃墟の町か、、、」
「エドさん、ここ少し臭くないですか。」
「ああ、かなり臭い。これはホコリの匂いか」
「エドさん、ここ少し怖いです」
そう、ここは廃墟の町だけあって凄く不気味だ。建物は崩れあちこちで弱い光がポツポツと見える。そしてさっきからリアムは俺の服の裾を引っ張っている。
「まあ、いいさ。お前はここにいてろ」
俺はそう言うと周りにいる魔物でボスらしき魔物を吸収していく。
「お、あった」
俺は数回目の吸収でやっとボスを見つけた。
「戻ってきたぞ」
俺がリアムにそう声をかけると、
「ひ、、、エ、エドさーん。怖かったです」
「お前本当に怖がりだな」
俺はそう言って、
「今日はもう出よう、以外とボスを倒すのに時間がかかった。」
「ボスを倒してきたんですか」
「ああ、そうだが。まあ行こう」
「ほら、これはお前にやるよ」
俺はゴブリン討伐の報酬をリアムに渡す。
「い、いえ、ボクなんて何もしてないのに」
「いや、俺は色々と分かったことがあるからな」
「そ、そうですか」
「じゃあな」
俺はそう言ってギルドを出た。
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ボクはリアム、今日こないだゴブリンから助けてくれたエドさんとパーティーを組んだ。そしてそのエドさんは以外と秘密が多い人だった。竜だったり闇魔法が使えたり、エドさんにはまだまだ秘密がありそうだ。でもそんなエドさんもいい。
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「あいつ、俺をはめやがって、絶対許さねえ」
「そう言いなすんな。あんな奴すぐにどうとでもできますぜぇ」
「へい、あんな奴一握りだべ」
「そうだな、あいつは絶対許さねえ」
三人組は路地裏でそんな会話をした後、それぞれが他の場所へと散った。




