第6話 リアム
「おい、それかせよ」
「い、いやです」
「なにぃ」
そう言って手を振り上げたおっさんの手を掴む。
「何やってんだ」
「なにしやがんだて、、、ひぃ、おたすけぇ」
おっさんは振り向いた瞬間、いきなり弱きになりそのままギルドを飛び出していった。
「大丈夫か」
俺がそう言って絡まれていた子に手をかすと、
「あ、ありがとうございます」
よく見るとこないだゴブリンから助けた少年だった。
「お前、あの時のやつか」
「は、はい。あの時はありがとうございました」
「まあいい、今度からは気をつけろよ」
「は、はい」
俺がそのままギルドを出ようとすると、
「お名前なんて言うんですか」
少年が叫んだので、
「俺はエドだ」
そう言って立ち去った。
「これを頼む」
いつも通りゴブリン討伐の依頼を受付ていると、
「エドさん、ボクとパーティーを組んでいただけますか。厚かましいお願いだと分かっていますがお願いします。」
「何故だ」
「え、」
「何故俺とパーティーを組もうと思う」
「それはボク一人じゃ、ろくに魔物も倒せないので、、、、、」
「そうか、なら俺じゃなくていいんじゃないか」
「そ、それは、、、けど他にあてがないんです」
「そうか、ならいい。パーティーを組んでやる」
「ほ、本当ですか。ありがとうございます」
少年はそう言ってはしゃぐが、
「それで、お前の名前は、」
「は、はい。リアムと言います」
「そうか、リアム。こっちに来い」
そう言って路地裏に連れて行く。
「お前、秘密は守れるか」
「は、はい。しかしどうしたんですか」
リアムは冷や汗を流しながら俺を見ている。
「簡単なことだ。闇よ禁せよ」
俺がリアムの額に指を当てると闇は額に吸い込まれた。
「な、なにをしたんですか」
警戒したように怒るリアムに、
「俺の秘密を多言出来ないようにした。もし言い触らせばお前もろとも周囲を破壊する魔法だ」
「な、」
「恐らくお前は言い触らさないだろう。しかし知られるわけにはいかないんだ」
「な、なにをです」
「これをだ」
俺は手の一部の変化を解く、
「りゅ、竜」
「そうだ、正確には竜の進化かな。それにお前もだろ」
「何がです」
「竜だよ。お前も竜だろ」
「ち、違いますよ。ボクは竜じゃありません」
「違うのか、その力は竜だと思ったんだが」
「どうしたんですか」
「いや、今はいい。今は」
そのままギルドに戻り改めてパーティーを組んだ俺達は城門をでると、
「少し離れてろ、」
「は、はい」
俺はリアムが離れたのを確認すると、変化を解き龍の姿に戻った。
「竜、けど竜じゃない」
「進化だと言っただろ」
そのままリアムを乗せるとゴブリンがいる森まで飛んでいった。
「エ、エドさん。はやすぎます」
「そうか、まあ早くやろうぜ」
俺はそう言いゴブリン達を魔法で貫いていく。
「す、すごい」
「まあ、お前ならすぐ出来るだろ」
「そ、そんなぁ、ボクなんてぇ」
「まあ、今はいい、。さあ行くぞ」
「行くってどこにですか」
「迷宮だ」




