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第4話 (放課)
現代文の授業も終わり、俺はいつものように椅子に座りぼーっとする。次の授業の準備もできてる。確か数学だった筈だ。
テストはまだまだ先だが、一気に勉強するよりは毎日の授業を理解していけば必死に勉強する必要も少なくなるだろう。
はぁ……。ぼーっとしてると無意識に伏せたくなる。
横を見ると何名かの生徒が廊下に出て行っている。その手には教材があった。生物だった。
違うクラスだろうな。
そう思い俺は授業開始まで眠ることにした。
「夜くん……次生物だから移動だよ?」
ガタッ!!
日菜の声に反応した俺は即座に席を立ちました。
(……おいおいまじか)
俺は表向きには出ていないが、内心かなり焦っていました。
急いで生物の教材を抱え、早歩きで生物室へと向かいました。