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いざ異世界へ

始めまして、土口和と申します。

この作品は私の処女作ですので、色々と拙い文章です。

また、誤字や脱字等もあると思います。

そういったことに関してご意見、ご感想などを頂けると、今後の執筆に繋がるため非常に嬉しいです。

 椹木晴矢(さわらぎ はるや)は目の前の状況を理解できずにいた。

 彼の前にはおおよそ日本では拝むことのできないような、赤い目で赤色の髪の美しい女性が茫然とした様子で立っていたからである。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


 晴矢は日本の某所に住む異世界系の小説や魔法といったファンタジーの話が大好きな大学生であり、可能であれば異世界へ行きたいと思っている。

 だがしかし、現実にトラックに轢かれて、神様にあって……などという展開や、異世界を救う為に召喚される……などということはなく、晴矢自身もそれを重々承知しているし現代日本で魔法が使える人間なんて聞いたことがない。

 だからこそだろう、晴矢の天才的な頭脳は異世界への転移を目的とした研究に傾いていき、さらには魔法に関する研究も行っていたのだった。

 当然教授や同級生達には馬鹿にされまともに取り合ってくれはしなかった。

 しかし晴矢は決して諦める事をせず、ただただ研究に没頭していった。


 そんなある日の事だった。いつものように晴矢が魔法の研究をしていると、突然今まで何の反応も起こさなかった機械達が動き始めを目も眩むような光に包んだのだった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


 晴矢が気がつくとそこは見慣れた研究室ではなかったーー正確には研究室のようだが、晴矢が今まで使用していた研究室とは根本的に違っていた。


 そこで冒頭の状況に戻るわけである。


 目の前には茫然とした様子の美しい女性がそこにいたのである。


 晴矢は目の前の美女に尋ねた。

「あの、貴方は?」

「ん?私か。私の名はアリシア、アリシア=エル=バニングだ。それで君はどうやってここに来たんだい?」

「分かりません。ただものすごい光に包まれたことは覚えています」

「ものすごい光? なんだねそれは? 私が世界間をつなぐ研究をしている最中に突然君が現れたのだが、そのことと関係があるのか?」

 後半は殆どアリシアの独り言だったのだろう。晴矢には聞き取ることができなかった。

 晴矢は自分の世界に入ってしまったアリシアを見て、

「それでここはどこなんですか?」

 と、尋ねた。

「ん? 君か。すまない、少し自分の世界に入っていた。ここは国立レリシア大学の研究室だ。ここでは主に世界転移の研究をしている。して君はどこから来たのか教えてもらえるかな」

 いきなり聞いたことのない大学と技術を聞き晴矢はすぐに異世界転移の可能性を考えたが今はアリシアの質問に答えるのが先と頭を切り替えた。

「僕は日本という所から来ましたが、ご存知ありませんか?」

「ニホン?聞いたことのない地名だな。もしかして君はこの星ーーハールスの外から来たのかね?」

 晴矢は異世界に転移できたという事実を確実なものにするアリシアの話に内心狂喜乱舞しながら、その感情を表に出さないように努めて答えた。

「おそらくはそうですね、貴女が開いた世界転移の扉を通ってここに来た、といったところでしょうか」

「成る程……そういうことか……きみの仮説が正解のようだな。ところで君の名を聞いていなかったな。教えてもらえるかな」

「僕の名前は椹木晴矢、ああ、この世界で言うと晴矢椹木になるのかな」

「ハルヤ=サワラギか、変わった名前だな。ハルヤと呼ばせてもらってもいいかな?私のことはアリシアと呼んでもらって構わないから」

「分かりました。アリシアさん」

「そういえばハルヤはこの世界で身分を示すものを何も持ってないんだよな……よし、私について来い……と言いたいところだがもうこんな時間か。研究していると時間の感覚がなくなって困るな。すまないがハルヤ今夜はここで寝てもらえるか?明日君を連れて行きたい場所があるのだが、今夜はもう閉まっていてな」

 晴矢が肯定の意思を示すと、

「そうか、では早速食事を用意しよう。と言っても、ここにはパンしかないがそれでもいいか?」

 晴矢は異世界にもパンってあるんだな、と考えながらこの後どうしようか考えていた。

 パンは日本のものとなんら変わりのない食パンだった。

 食事を食べ終えると急に眠気が襲ってきたので、アリシアにその旨を伝えて、この日は眠ってしまった。

お読み頂きありがとうございます

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