やっと頂上につきました
朝です。
今日も登山です。
肉料理を朝から食べたおかげか、みんなのペースが速いです。魔力が濃くなってきたせいらしいです。
魔力の恩恵は俺にはありません。ますますつらくなってきて、朝から倒れるかと思いましたが、ケイトさんが気づいてペースを落としてくれました。ありがとうございます。
昨日の続き、と思ったけど、今朝からそれどころではない。魔物がひっきりなしに襲ってくる。
見通しはある程度良いが、ところどころに大きな岩があり、その度に先行した偵察部隊とやり取りしたり、時には大きく迂回する必要があった。
当然、先に進めない。
それにしても皆、強い。お互い剣が届く距離で戦っているのに、気にせず剣を振り回しているような感じ。まさかぶつかって怪我をさせてもよい、なんて考えてることもないので、きちんと連携しているんだろう。
ケインが相手を攻撃する。その剣を相手が受けたり、避けたりした隙をアリスが突く。
組み合わせは変幻自在だ。ケインが作った隙をノアが突いたと思えば、次のタイミングでは、リザが作った隙をノア突く。その間、ウィンディーは回り込んでくる敵をけん制してる。
一人ひとりでも強く、勝てるのだろうが、組んで攻撃することで倍以上の速度で殲滅しているのは間違いない。
俺は剣を使えないが、たとえつかえたとしても攻撃に参加することはできそうもないな。逆に足をひっぱるだけだと思う。
攻撃には参加できないが、ぼーっとしているわけにはいかない。そんなことをしていると横から回り込んできたゴブリンやオークに襲われてしまうからだ。実際襲われた。その時はウィンディーに助けられたけど。
ぼーっとしていると襲われちゃうと学習したので、避ける練習だ。避けるというより逃げ回る練習だけど。とりあえずみんなの影になるように動く。壁役が女性っていうのが情けないけど、あまり考えないようにする。
影に入ろうとあまり彼女たちに近づきすぎると、その攻撃に巻き込まれる。おっと危ない。
敵の数が少ないときは、彼女たちは相手グループの両端と対峙する。間から抜かれないように、仲間内で連携する。大きく迂回して回り込んでくる敵がいた場合、回り込んでくる間に、戦闘がほぼ終わっている。
まあ、さすがに俺を最初から狙ってくることはない。こちらの攻撃を受けていない間、後ろで待っている。そわそわしてるゴブリンを見ても、全然かわいくない。彼女たちはうまいことそんな状況を作っているんだろう。
俺もそんな感じで、攻撃したいんだけど仲間がいるから前にでれない、なんて雰囲気を出して狙われないようにしてる。
彼女たちはわざとゴブリンたちを密集させて同士討ち、なんてことも平気でやっている。最初は同士討ちをやっているゴブリンを見て、ばっかな奴らだな、なんて思っていたけど。俺もゴブリン並みだった。今は違うけど。たぶん。連携プレイを学習した。なんてね。
それに戦いの間は、俺の休憩時間でもある。戦いの間、あまり移動することはないので、一息つける。その後、次の戦いまで、ぐんぐん歩く。つらい。彼女たちのスタミナは切れることがあるのだろうか?
こんな状況だけど、頂上を目指す。やめる気配はない。なぜそこまでするのか?あっ、結婚のためか。しかも俺との。実感がわかない。
頂上に着くと、魔物も一層激しさを増す。前回もこんなにすごかったのかな?そんなわけないよね。俺を担いで降りたんだし。
ゴブリンにオーク。すっかりやられキャラで感じで集まってくる。
山頂は10m四方の広場になっている。倒した魔物は突き落とす。次のグループが上がってくるまでは一休み。
こんな感じで一晩中、ここにいるつもり、なんだろうな。
夕方になるまで、戦闘が続く。10分休んで、5分戦って、たまに連戦して、という感じだった。
急に魔物が来なくなる。
なにがあったかと思ったら、あたりが暗くなる。
「にげろ!」
ケイトさんか?
どうすればよいかわからず、棒立ちになる。
上から巨大な何かが落ちてきて、土ぼこりが舞い、風が吹き荒れる。
横を見ると巨大な岩みたいなものに挟まれている。吹き飛ばされたがれきが当たり体中傷だらけだ。
えっと、落石?に、つぶされて死ぬところだった、のかな。
次の瞬間、体から何かが抜け出るような、体を駆け抜けるような不思議な感覚に襲われる。体がだるさに襲われる。体中から力が抜けて動けない。
周りを見渡すとアリスさんとノアさんが見える。倒れて、ピクリとも動かない。生きてると思うけど。
体を動かせないので見てるしかないが、しばらくすると、体から光の粒?湯気が彼女たちから出ているのがわかる。
いや、彼女たちだけでなく、地面からも。自分のからだからも、少し出ている。
全身が熱い。ひょっとして、これが魔力か?
アリスさん、やりました。魔力が感じられました。
でも、その先のこと、何も教えてもらってませんでした。これをどうすれば、魔法を使えるんだろ?勝手に思っているだけだけど、本当にこれが魔力か?彼女達みたく強くなったり、できれば回復の魔法、なんてのも使えるようになりたい。
おっと、今はそれどころじゃない。こんなところに寝っ転がっていては、魔物に襲われても逃げることもできない。
起き上がろうともがく。
とりあえず立とうと両脇の岩に手をつき立ち上がろうとする。
「お前は、ニンゲンか?」
頭の中に声がした。
なかなか話が進みません。文章書くの、難しい。




