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コンフロント・マイノリティ  作者: 珊瑚菜月
第2章 精霊国家・ライプチヒ
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既視感のある光景

 皆様どうも。メリッサ・リンドグルツ。18歳の高校3年生です。


 何言ってんだお前って思った人もいるかもしれないけど、無意識の内にそんな事を言ってしまう程、私の脳内は混乱していた。

 なんでかっていうと…。


 「ねーえー。何でさっきから無視するのー」

 「そーだよー。別に変な事はしないからさー」

 …黒い軍服のようなものを着た、30代くらいの男性6人組に壁に追い込まれているからだ。


 何でこんな状況になったのか説明すると…。

 ケントとアデルと3人で、敵の本拠地を目指して歩いていた。ここまでは良かったし、想定外の事もハプニングも何も起こっておらず、落ち着いて行動出来ていた。

 

 でも最悪だったのは、その次に起こった事だ。

 3人で歩いていると、突然右側から強い力で腕を引っ張られて、そのまま引きずられるように裏路地の奥の方へと連れ込まれ、連れ込んだ犯人である30代の軍服のようなものを着た男性6人組に、壁に追い込まれるような形で囲まれたのだ。

 

 今思えば一発何かしら食らわせて逃げれば良かったのに、初めてやって来る街の光景に心を奪われて、反応が一歩遅れてしまった。

 

 「ちょwこの子、目も合わないんだけどw」

 「人と話す時は目を合わせようって、お母さんから教わらなかったー?w」


 良い歳した男の人達がこっちの反応も気にせず勝手に盛り上がり、私の反応を遠回しに馬鹿にしてくる。

 …ちなみにだけど、私にお母さんはいないし、そのお母さんからは、あなた達みたいな人に遭遇した時には無視しなさいって教えてられました。と心の中で呟く。


 …というか、何だ、この既視感のある状況は。

 あんまり強く覚えてはいないけど、どこかで遭遇した覚えがある。

 

 私が6人を無視してぐるぐる考え事をしたりしている事が気に食わなかったのか、6人のうちの1人が一瞬ムッとして「話聞かないと…こーするぞ!」と、何と私の胸を掴んできたのだ。

 はっ?と一瞬思考が停止したその瞬間、私と男性の間を、青白い閃光が耳を裂くような衝撃音と共に走り抜けた。

 突然の衝撃に男性も私から身を引き、私も6人も、閃光が発せられた方向を向く。 

 この閃光には見覚えがある。そう思いながら発せられた方向を見た。


 

 

「おいこの欲求不満エロオッサン共…俺の友達に何しやがんだ…」

 やたらと口の悪い台詞を発しながら、フードを被って口元には白い布を巻きつけた、やや小柄な少年が、白い拳銃をこちらに向けながら仁王立ちで立っていた。

 …アデルだ!助けに来てくれたんだ!


 アデルは私の元へ来ると、「大丈夫か?何もされてねーよな?だったら行こうぜ」と6人の事はガン無視で私に呼びかけた。

 私はそれに頷くとアデルに着いて行った。


 しかし邪魔されて不機嫌になった6人のうちの1人が、「おいお前…何すんだよ!」と、何と後ろからアデルのフードを引っ張ってきた。


 すると現れたのは、抹茶みたいな緑のショートヘアに、赤色のゴーグルを着けた頭で、それを見た瞬間、6人の目の色が変わった。


 「おい!こいつアデルだぞ!」

 「えっ!まさか…」

 「クッソ…。油断しすぎた。おいメリッサ!逃げるぞ!」

 そう言うとアデルは私の腕を掴み、街の方へ走り出した。

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