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コンフロント・マイノリティ  作者: 珊瑚菜月
第2章 精霊国家・ライプチヒ
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山賊との戦闘

 「おらぁ!でやぁ!死ねぇ!」

 山賊がひたすら振り回す斧を、ケントが冷静にかわし続ける。

 「くそっ!何で命中しねぇんだ!すばしっこい奴だ!」

 「あれ…。さっき俺達の事頭悪いとか言ってたけど、さっきから全然当たってないじゃん。…確実に命中する動きも分かんないとか、そっちも頭悪いね」

 「ぐっ…!クソがぁ!」

 「おい!俺が後ろから挟み撃ちで行く!お前は前を狙え!」

 「!おう!」

 「…んー…。やっぱり頭悪いなぁ」

 わざとらしく考え込むような表情をして、ケントは高くジャンプした。そしてその瞬間、山賊が持っていた斧と槍がお互いの体を貫通し、山賊は血を吐き出した。

 「がはっ!ま、さかお前…これを、狙って…」

 言い終わるより前に、山賊は同時に倒れた。

 ケントの足元には、気絶した山賊達が大量に倒れていた。何せ、ケントが蹴り一撃で気絶させてしまったので、1分もしないうちに10人は倒されてしまった。


 「あれ。頭の悪いはずの俺が勝っちゃった」



 「おいおい僕ぅ〜?何でこんな所にいるんでちゅか〜?」

 「そうそう、良い子は家に帰らないと〜。」

 山賊達の幼稚な煽りに、アデルは冷静だった。冷静に状況を見渡し、技を放っても良いか確認する。

 近くに仲間はいない。なら、そこそこ派手な技を放っても大丈夫だ。

 「…おいおっさん共。俺が戦えないような奴だと思ってたら…大間違いだぜ!」

 そう言うとアデルは拳銃を左右に構え、精霊の力を込めて叫び、発砲した。

 「炎のワンド・オス・フラム!」

 すると拳銃から炎が放射され、その炎は勢いと威力を上げ、山賊たちを炎の壁に閉じ込めた。

 「なっ!?閉じ込められた!?」

 混乱する山賊達に、すかさずアデルは次の手へ行く。「かかったな…!一旦寝とけ!雷の鉄槌トールハンマー!」

 山賊たちの真上を狙って発砲し、山賊達の真上に発生した青白い光を「いけ!」と拳銃で振り落とす動作を取り、山賊達に電撃を食らわせる。

 「かはっ!」

 山賊達は白目を剥き、ここでも10人程が一気に倒れた。


「悪いなぁ。_これでも昔は『天才』って言われてたんでね」



 「うひょ〜!久しぶりの美女だ!」

 「襲撃した村ではこんな上玉いなかったぜ!お頭!後でヤッてもいいよなあ!?」

 「いいが…その前に1番乗りは俺だ…!」

 棟梁を含めた男達が、下卑た目で私を見てくる。

 あくまでも、戦闘不能にしてしまえば良い話だ。どこか戦闘が続けられない場所を狙って…。

 私は山賊達の肩や足を狙って、地面を強く蹴った。

助走をつけてジャンプし、そのまま山賊達の肩や足を狙い、斬りつける。

 「いてぇ!」

 「この女…!」

 「くそっ!武器が持てねぇ!」

 次々と切り付け、残るは棟梁のみになった。

 「くそがぁ!このガキ!」

 そう叫んで斧を振り回しながら襲ってきたが、私は冷静に動きを見切り、数回程かわして隙が生じた棟梁の腕を思いっきり斬りつけた。

 「ぐあっ!!」

 そう叫ぶと、棟梁は膝を地面に着けた。


 5分もしないうちに、山賊を全員蹴散らす事に成功してしまった。

 「こんのガキども…!俺らの事を舐めやがって!お前ら!まだ戦え」

 そう叫んで動こうとした瞬間、何かが棟梁の体をぐんと引っ張った。

 何かと思って振り返ると、何と水の触手のようなものが、棟梁はもちろん、他の山賊達の体を拘束している。

 …水?…あ、もしかして…。

 ひょっとするとと思ってケントの方を見ると、ケントも私に気付いて、笑顔とピースをしてきた。

「ご察しの通り。さっきの滝壺で、水の精霊にこいつらを拘束するよう頼んだんだ」

 …すごいなケント。もう水さえあれば何でも出来るんじゃないか?



 「…勝負ありだな。おっさん共」

 アデルが拳銃をくるくると回転させながら、そう言った。





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