俺の嫁はランドセルを背負ったJS美少女ツンデレ凶暴ゾンビ~あまりの暴力に婚約破棄を宣言したけど秒で破棄します
この作品は「なろうラジオ大賞4」の参加作品です。
千文字と超短いのはルールなのですごめんなさい(><)ノ
ぼくの名前は加藤アマト。
小学校4年生の男子だ。
実は今とても困っていることがある。
学校? 国? に勝手に婚約者を決められちゃったんだ。
「ぅヴぁ、ボぁー」
「もう、何言ってるか分かんないよ」
席順で決まった隣の席の婚約者はいわゆる【ゾンビ】の外見。
2年前に全世界に広がったゾンビ病によって世界の人口が激減した。
でもとある科学者が「子どものゾンビとの間になら子どもを作れる」ことを発見。
は?
いったいどこのマッドサイエンティストがどんな研究して発見したんだよ。
それでこの国も小学生同士の人間とゾンビで結婚させることに決めた。
なんでも大人と子どもだと倫理的? な問題が大きいんだって。
だから4年生で婚約。
5年生で結婚。
6年生から中学生までに子作り&出産。
でもこの子がとっても乱暴で。
ぼくだけ噛んでくる……他の子には優しいのにッ!?
「また噛んだー!? 痛い、いたいーー!?」
「ぅぼ、ぅボぁー、ひゃば」
もうダメだ、限界!
「佐藤シオ、もうキミとは別れる! 婚約破棄だ!」
言葉を理解しているかどうか分からないけど「こんにゃくはき」と大きくプリントした紙を彼女の机に叩きつける。
ちな、婚約破棄という知識は後ろの席の女子から教えてもらった。
するとどうしたことか彼女――シオがさらにぼくに襲い掛かってきた。
「ぅあ゛お゛」
「うわぁぁあ、ヤメローー!」
死を覚悟したその時だった。
追い詰められて思い出した。
――そうか。
ぼくは転生者だったのか。
◇
ぼく――俺は前世、とある人気小学生アイドルグループの推し活をしていた。
その内のひとり、来島アトリたんが俺の担当。
暴力的な言動と行動が目立つがM気質な俺にドンピシャだった。
俺はアトリたんの推し活にジュラルミンケース2つ分くらいのお金を注ぎ込んだ。
だがしかし彼女はファンを裏切り芸能プロの社長と結婚。
そのニュースを知った俺は絶望し電車に飛び込んだのだ……
◇
「ァあお゛ル゛ぃ♡」
「まだ噛んで……う!?」
前世を思い出したら思い出した。
佐藤シオがアトリたんに生き写しな事に。
彼女に噛まれるのがご褒美な事に。
「佐藤シオ、ご両親の名前を教えてくれ!」
「ぅら゛ィ?」
「……ゾンビだから理解できないか」
「その子の親なら少し知ってるよー。お父さんは社長でお母さんが元アイドル。たしか何とかアトリって――」
「うそ。もしか来島アトリ!?」
「そそ。来島アトリ」
俺は決断する。
「佐藤シオたん、ぼくはキミとの婚約破棄を破棄する!」
最後までお読みくださりありがとうございます。
もしよければご指摘、ご感想など頂けますと成長に繋がりますw