ザンギャック撃破
「まずはその鎌をどうにかするか」
おれは銃のミュート機能をオンにして、左手の銃にカードを挿入した。
「これでどうかな」
おれは左手の銃でザンギャックを撃った。
「はっ。遅ぇ!」
ザンギャックは思った通り左右の鎌を振るった。弾がカマに当たった瞬間、粘液が鎌を覆った。
「な、何だよ、これ!」
「スペードの3、ゲルショット。これで君の鎌は封じたよ」
おれはそう言いつつ右の銃でザンギャックの眉間を撃った。
「ぐっ。痛ぇなクソが!」
ザンギャックは額を押さえながら叫んだ。
「やっぱりかなり硬いね。ノーマルじゃきついかな」
おれはカードを空中で回転させ、ランダムで選んだ。
「てめえ!真面目に戦う気はねえってのか」
ザンギャックはおれに怒鳴った。
「だって君武器封じられた時点で終わりじゃん。まだ手があるんならやってみせてよ」
おれはザンギャックを挑発した。これ以上手があるなら今後の教団との戦いのためには出させないといけないしね。
「調子に乗りやがって…。その言葉地獄で後悔しやがれ!」
ザンギャックが力を溜めると体が巨大化し、手がハサミになった。尻からは毒針がついた尻尾が伸びている。
「これがおれの最強形態だ。これでてめえを切り刻んでやるぜ!」
ザンギャックはハサミを鳴らしながら走って来た。
「本当に切り刻めるかな?」
おれはまたゲルショットでハサミを狙った。
「ハッ!同じ手を食らうか!」
ザンギャックはゲルショットを尻尾で受けた。
「うわ。めんどくさいな」
おれは右手の銃を撃つと、ネットが出てきた。クローバーの3だったようだね。
「そんなの効くわけねえだろ!」
ザンギャックはハサミでネットを切り刻んだ。
「どうだ。お前も同じ目に合わせてやる!」
ザンギャックはそう言ってニヤリと笑った。
「そんなに切り刻むのが好きなんだ。ならたまには切り刻まれる方の気持ちを味わうといいよ」
おれは銃をしまい、腰の2本のナイフを取り出した。そしてナイフをジャグリングした。
「チッ。何遊んでやがる!」
ザンギャックは右手のハサミを前に出した。
「遊んでるかどうかはこれからわかるさ」
避けながらジャグリングする度、ナイフの本数が増えていく。しばらく続けていくとかなりの数になった。
「これくらいでいいかな。ダイヤの2、メタル」
おれは投げながらナイフの1本にカードを投げ入れた。
「更にトレース」
おれはナイフについているボタンを押し、全てのナイフにメタルの効果をコピーした。
「落ちろ、サウザンドナイフ」
そのまま手を振り下ろすと、上空のナイフがザンギャックに落ちて行った。
「ギャアアア!」
ザンギャックの体はナイフでバラバラに切り刻まれた。
「て、てめえ。よくもやってくれたな…」
そう言うザンギャックの首の断面は蠢いている。何か再生しそうな空気だね。
「頭の核とかを潰さないと再生する感じだね。トドメさすしかないか」
おれはナイフを2つに戻して腰にしまい、銃を取り出した。
「トレース。更にドッキング。コンボ、ダブルメタルショット」
おれはメタルをトレースした2つの銃を合体させ、メタルショットの威力を極限まで高めた。
「ジェスターキーセット。ロックオン。ジェスターメタル、シュート!」
おれはザンギャックの眉間に向けて銃を撃った。
「ぐわあああ!」
弾を食らったザンギャックは目を見開き、全身が爆発四散した。
「食らってない全身まで爆発するんだ…。頭の核を潰さないと死なないのは間違いないみたいだね」
そんなことを言っている間に空間が崩壊していく。
「やばっ。変身解除!」
おれは慌てて変身を解き、どうやってグループメンバー以外の人たちに言い訳しようか考えることにした。
倒し方が雑かもしれません。ジェスターの性格とか、最初の敵の強さとかもっとバランス考えた方がいいですかね。