プロローグ
ーーーーー 創造神界 ーーーーー
「あーあ、つまんないなぁ。」
一人、いや一柱が不意に呟く。
「そうですか? こうして出来上がった世界を上から見守るというのも、私は面白いと思いますが。」
一柱のお付きがそう答える。
そう、この世界は創造神界に鎮座する創造神が作り上げた物である。
創造神は物理法則だけが存在する星や、いわゆる魔法などが存在する星など、様々な星々を創り上げた。
そしてそれらの星のいくつかには、人間や牛、馬など多くの生き物が生息している。
「それは数百年も前に飽きた。 あらかた創るものも創ったし、もうすることがない! 挙句の果てには自らを神と名乗って、「この世界を創ったのは私だ!」と言い出す者だっているし。」
創造神は世界を創造する際に、特別な能力を持つ存在を生み出した。
それらの特別な能力を持つ者たちは、自らの力を使い、人間たちには見えないようにし、善悪関わらず困っている者に対して手を差し伸べることで「神」として崇められた。
「彼らはこの創造神界のことを知らないし、あなたの結界で知られないようにしているので仕方がないではありませんか。」
創造神は万が一、神々やその他の生き物が結託して自分に反抗してこないようにするため ー 一応、反抗されても負けないように設定している ー 自らの存在をそれらから隠している。
従って、人間はおろか神々でさえも、この世界に創造神界という空間があり、そこにこの世界を生み出した真の創造神がいることを知らないのである。
「そうだ!」
創造神はふと思いついたように、喋り出す。
「自分で創った世界で遊んでこよう!」
「・・・、・・・、は?」
あっけに取られた創造神のお付きはそれを言うだけで精一杯だった。
初めまして!
作者のリートです。
今回は自身の処女作&プロローグということでかなり短いです、、、
これから他の作者様の作品などで勉強し、より長くて読み応えのあるものにしていけたらと考えています。
自由奔放な創造神のこれからはどうなるのか!?
次回も楽しみにして頂ければ幸いです!