表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/35

27話 ピンチ

三対一。数の上では優勢になる、その筈だったのだが実際に追い詰められているのはゴーレムではなくレーンだった。

「ガルルルルル」

と喉を鳴らしながらジェットがレーンに迫る。

「コフィー、コフィー」

泣きながらコフィカの名前を叫ぶ

「アタイは大丈夫だよ。だから泣かないでレーン」

そう言ったコフィカの声はとても苦しそうで、ジェットに咥えられた皮膚にはその牙が食い込み血が溢れ出していた。

「でもコフィー、血が」

そう言ってレーンはその場に座り込んでしまった。

「立ってレーン」

コフィカにそう言われてもレーンは座ったままだった。

「立って」

喋る度に

「お願いだから」

コフィカの声が

「レー・・・ン」

小さくなっていく

「ウウー」

ジェットが喉を鳴らしながらジリジリとレーンに近寄っていった。

そして


ジェットは頭部から壁に激突していた。咥えられてたコフィカは、その時の衝撃で噛み砕かれ、潰され、


「コ、フィー・・・」

顔を上げたレーンが見たのは


ジェットの口周りと壁に血と臓物をぶちまけたレーンの姿だった。


ジェットが跳び掛かってくる前のあの一瞬。コフィカの叫び声が聴こえた。「レーン」と聴こえた気がした。本当はただの幻聴だったのかもしれなかったが、レーンは最後の言葉に≪生きろ≫という意味が込められてるような気がした。だからレーンは反射的に避ける事が出来た。


主を失い瞳を濁した白銀の狼が再び目の前の少女に襲いかかろうとし、


その時ゴーレムも目を覚まし立ち上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ