26話 パンチ
「いくよコフィー」
レーンはそう言うと両手の平をコフィカに向けて念じ始めた。
「おおおー、凄い。凄いよレーン」
「力が満ち溢れてくるよー」
コフィカは興奮していた。
ジェットは毛を逆立たせ
コオリは左脚に氷を纏い
幽莉は特に意味もなく色んなポーズっぽいものをしながら浮いていた。
そうしてそれぞれが戦闘準備をして遂に怪鬼とそしてゴーレムのいる場所へとやってきた。
「氷砲弾」
まず最初に仕掛けたのはコオリだった。コオリの放った攻撃は取っ組み合っていた怪鬼とゴーレムの丁度真ん中目掛けて飛んでいき、ゴーレムの腕に当たった。
怪鬼とやりあえるとは中々に強そうだな。それがゴーレムを見たコオリの素直な感想だった。
そんなゴーレムが怪鬼を振りほどき今度はコオリに敵意をむき出して向かってきた。
しかしそれは何かによって遮られてしまう。
「どうだ見たか?聞いて驚けコレがアタイのサポート系能力。透明化の能力よ」
高らかにそう言ったコフィカの姿も透明化でゴーレムからは見えていなかったし、声も聞こえてはいなかった。
「凄いな。さすがフェアリーだ」
コフィカの能力で透明になったジェットは関心しながらその爪でゴーレムに連続攻撃をしていた。
「そっちは任せた。行くぞ幽莉」
ゴーレムが動きを止めているのを確認したコオリは幽莉と共に怪鬼の方へと向かっていった。
「氷砲弾」
今度は怪鬼目掛けてワザを放つ
氷の弾は見事命中したがあまり利いている様子はなく怪鬼はコオリに迫ってきた。
「うおりゃ」
本気で当たるとは思っていなかったが、幽莉はコオリとそして一緒にいる自分に向かってくる怪鬼に向かって右手でパンチを繰り出した。
そしてそれは見事命中し怪鬼を吹き飛ばした。
「どうなってんだ一体?」
何よりも誰よりも一番驚いているのは幽莉
「今のはまさか」
ではなく、怪鬼に接触する一瞬幽莉の右腕にあの時の怪鬼の身体と同じ色のオーラのようなものを見たコオリだった。




