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24話 野良

「ホントは行くの嫌なんだけどなー」

そう言いながらもコフィカはコオリに頼まれ塞がれた地上への入り口へと案内していた。


ジェットが怪鬼から逃げ走っていると、突然目の前にゴーレムが現れた。

(アレは誰かの使い魔か?助かった)

そう思い後ろを向いているゴーレムに向かって呼びかける

「おい、すまないがそこのゴーレムよ」

しかし、その呼びかけはゴーレムが振り返ると共に後悔へと変わった。

振り向いたゴーレムの目が黒く変色していたのだ。

(しまった)

そう思いブレーキをかけようと思ったが、それでは怪鬼に追いつかれてしまう。

だからジェットは前から迫り来るゴーレムの手に敢えて向かって行く事にした。

ゴーレムの巨大な手がジェットを掴もうと握られた。しかしその手の中には何もなく

ジェットはゴーレムの腕の上を駆けると、その肩を足蹴にしてゴーレムの後方へと跳んだ。

自分の後ろに行ったジェットを捉えようとしてもう片方の腕を伸ばし反転しようとしたゴーレムはバランスを崩し、それが回転するラリアットのようになり偶然にもジェットを追ってきた怪鬼を吹き飛ばす形となった。

背後で物凄い音がしてジェットが振り返ると、今度は吹き飛ばされた怪鬼が立ち上がりゴーレムに襲い掛かろうとしていた。


四人が地下を進んでいると突然騒がしくなってきた。壁や地面が揺れ、何かがぶつかる音が響いてくる。

「先ほどから何か騒がしくないか?」

「気になるのか?」

「少しな」

幽莉とコオリはレーンとコフィカの少し後を歩きながら二人で話していた。

「怪鬼とかいうあの化け物か?」

「一つはそうのようだ」

「どうして分かるんだ?」

「姫からそう言われてるからな」

そう言ってコオリは髪を少しだけかきあげ右耳についている通信機を幽莉に見せた。

「だが、」

「だが?」

「もう二つの反応が何かわからないのが気になるな」

「そんなに気になるなら俺が見てきてやるよ」

そう言って幽莉は前に飛び出していった。

「さっきから何話してるの?」

そう言って後ろを振り返ったレーンの身体を幽莉がすり抜ける。

「寒っ」

レーンが身震いした。

「レーンどうしたの?だいじょう」

「って、さっむ。何これ?」

更にコフィカもすり抜け幽莉は飛んでいった。

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