22話 レーン
怪鬼が去り無残に喰い散らかされた死体の山が残っていた。その死体の山にまぎれて辺りを伺うものがいた。息を潜め、死臭で嘔吐しそうになるのを必死に耐えていた。
暫らくして、安全になったと思った少女は死体の山から抜け出すとフラフラと歩き出した。
その服に多くの血と臭いを纏いながら
そしてその後ろを一匹の妖精が飛んで追いかける。
少女と妖精が去り、残った死体の体から植物が顔を覗かせた。
「というわけなんだよー」
そう言ってコフィカは話を終えた。
「間違いないな」
コフィカの話を聞き終えたコオリが小さく呟く。
「怪鬼か?」
幽莉がコオリに訊き。
「ああ」
コオリが頷いた。
「さっきから誰かと話してるの?」
膝を抱え蹲っていた少女が突然口を開いた。
「レーン」
コフィカが少女の名を呼び
「コフィー」
レーンと呼ばれた少女はコフィカの事を愛称でそう呼んだ。
「それで、誰かと話してるの?」
レーンが再び問いかける。
「さっき知り合ったえーっと名前は確か」
「コオリだ。よろしく頼む」
「違う。そうじゃなくてコオリさん」
「どういう事?レーン」
「コオリさんさっきから誰かと話してる感じする」
レーンにそう言われコオリは何と言おうか悩んだ。
「誰かって誰?」
コフィカがレーンに訊き
「分からない、でももしかしたら」
そう言ってコオリの顔をじっと見て考える。そして
「ゴーストテイマーかも」




