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13話 きっかけ

「氷砲弾・乱打アイスガトリング

コオリの左脚から無数の氷の飛礫が発射される。威力こそ高くはないが広範囲に拡がるそれは目標を牽制する事に関して非常に便利だった。

「云ったであろう。貴様を討ちに来たと」

逃げようとした怪鬼を睨みつけながら言った。

「グオオオオオオ」

怪鬼が天に向かって吼えると背中から赤黒い翼が生えてきた。


怪鬼がふらふらと空を飛んでいると

「待て」

後方から呼び止める声が聴こえてきた。

何か話し声のようなものが聴こえてくる。

今の傷ついた状態で戦うのは分が悪い。だから怪鬼は必死で逃げた


「氷槍・氷柱落とし(アイスランス・フリーフォール)」

上の方から叫ぶ声が聴こえてきた。そう思った時にはもう遅く何かが自分の身体を貫いていた。

「ウオアアアアア」

怪鬼が悲痛の叫びを上げた。


空いた怪鬼の身体から血のようなモノがドバッと溢れ出る。

右脚に纏った氷が少し剥がれ血のようなモノに混じって地上に向かい落ちていく。


地上には金髪の男がいた。

しまった。そう思った時には既に遅く、金髪の男にソレは降り注いだ。

氷は慌てて通信機に向かって話しかけた。

「マスター」

「どうしたコオリ。怪鬼は倒せたのか」

通信機の向こうからマスターの返事が返ってくる。

「怪鬼は倒せたのですが、この世界の人間に影響が出てしまいました」

「そうか、まあ取りあえず倒した怪鬼の最終処理をしてくれ」

「はい」

「後の話はそれからだ」

「了解しまし」

了解しました。そう言おうとして言葉につまる。


さっきまであったハズの倒したハズの怪鬼が何処にも見当たらなくなっていたのだった。

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