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来世契約  作者: ずみ
8/10

水戸りいのデジャヴ②


あの嫌悪感たっぷりで登校した日から私の運命はちょっとずつ変わっていったのかもしれない。



あの日からちょうど一週間後、

くらす対抗でバスケットボールが行われた。

私は赤組に振り分けられた。

最初は絶好調で点差もつけた。後半のメンバー入れ替えで私もプレイした。

だがどうだ。結果は逆転負け。

どこかで見たことのある光景だった。



それから半年、あたしも、卒業生となった。

卒業式が終わり、私は正面玄関で気になっていた彼から名札を貰ったが喜びのあまり飛び跳ねたら砂利の上だったため転んでしまい見事に捻挫した

足早に去っていく彼の後ろ姿を見たのは二度目だった気がした

ちなみに、彼とは別々の高校に進学したため、あたしとはあの間抜けな姿を最後にもう会っていない。



春休みになり、親と東京にいる祖父の元へ旅行へ行った

帰り道での首都高速から見えた夜景はとても綺麗だったけど

なんだか以前もこの光景を見た気がする。




経験を得るごとに忘れていた景色を思い出す。

初めてなのに鮮明に記憶がのこっている。


インターネットでこの現象に調べたら

デジャヴというらしい。

何も珍しいことではないが気味が悪かった。


だがどう考えても頻度がおかしい。

毎日のようにデジャヴがあるのだ。


毎日が二度目だぞ!!!本当に嫌だ。

少しでも悪夢を見ると死ぬほど怖いし、新しくやる事に抵抗を感じるようになった。




全部が全部デジャヴのせいってわけじゃないけども、これはあたしの生活をかなり左右してる。




これじゃあまるで予知夢じゃないか。

起こってほしくないような怖いことが私の中だけじゃなく、いつか現実になってしまうとおもうと気が気じゃなくなった。



昨日だって、先に起こることを思い出したから友達にこうしたほうがいいっていったら、確証もないのにそんなこと言わないでって言われてケンカをしてしまった。


もう     やだ。

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