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来世契約  作者: ずみ
7/10

水戸りいのデジャヴ①

ギャラリーから湧き上がる歓声

ギャラリー下ではバスケットボールの試合が行われている

得点板を見ると八対三で赤組がリードしている。

するといきなり視界が真っ暗になる

かとおもったらまたギャラリーから観戦していた景色に戻る

赤組が白組に逆転されて、敗北している。

その光景にただ唖然としていたらグラデーションのように景色は変わる。


四方を見回すと通学している中学校の正面玄関にいた。

足元には砂利が敷き詰められている

卒業式のようだ。

紅白に飾られた看板を見つめてから目線を他へ向けると

あたしの好きな人が何故か目の前にいた

何を行っているのかよく聞こえない。

聞き返そうとしたがあたしも声が出ない

すると彼は笑顔で胸元から名札を手渡してくれた。

彼が去っていく。

私は急いで後を追うが足がいう事を聞かない。

私はなんだか、一生の別れを告げられたような気がしていてもたってもいられなかった。

涙を流して声にならない声で叫んだ

梅の花が散って私の視界をさらに遮る



視界がようやくはっきりした

今度はあたり一面にビルの夜景が見える

どうやら私は車の助手席に、乗っているようだ。

一定の感覚で通り過ぎる街灯、緑色の看板に白い文字で書かれている地域の名前からして首都高速道路をはしっているのだろう。


トンネルを入った瞬間に意識が遠のいていく









   ぃ


    ぃい!

     りい!?

「りい!!起きなさい!!今日は火曜日よ!!!?

学校休む気!?」


頭の奥に突き刺さるような金切り声で怒りながら母はあたしから布団を剥がす


ものすごい嫌悪感と疲労感であたしは目を覚ます。


なにか夢を見た気がするけどわからない。覚えていない。

まぁ、、夢なんてそんなものでしょ?


時計を見るといつもより5分ほど起床が遅れている


5分ならなんとでもなる。母はいつもこうだ。

女一人で子育てをしており神経質なせいか、少しのことですぐに私を怒鳴る。


母はあたしの部屋を出ていきながらボソッと呟いた

「まったく、子供なんて産むんじゃなかった、手がかかってしょうがないんだから」



親子でなければ絶対に親しくしていなかったであろうとあたしは思っている。



母をなだめるように身支度をして中学校へ登校する










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