第8話
暖かい風がふく草原を一人の少年があるいていた。太陽が真上に来て草原に日差しを照らしている。
「それにしても、ゲームのなかなのによくこんなに風とか表現出来てるな……」
少年……ヤヒロが空を見上げて呟いた。
「まぁ、ゲームの中に人を閉じ込めることができる運営なんだから当たり前か」
ヤヒロはレイナたちと別れそのままミリーナに向かって歩いていた。
ここはミリーナへ向かうためには必ずとおらなければいけない、ヒザリ草原である。出現モンスターは少なくもう2キロメートルは歩いているのにまだモンスターには遭遇していない。
「他のプレイヤーはまだ来てないみたいだな。まだ、戸惑ったりしてんのか?」
ヤヒロは始まりの町に余りいなかったせいか、他のプレイヤーの動向はそこまで知らない。
ヤヒロ自身余り他のプレイヤーの行動等は気にしていないので興味はすぐに薄れた。
ちなみにヤヒロ以外のプレイヤーは、始まりの町でチャット等を使いパーティーを組んだり、準備を整えるため始まりの町周辺でレベルを上げたり、ゼル(この世界の通貨。基本は日本円と同じ数えかた)を集めたりしている。
「にしても、本当に暇だな~」
ゆっくり歩きながら、そんなことを言っていると目の前に、緑色の牛が見えた。
「なんだ?牛?緑色の?」
牛の上にはポイズンタウロスと名前が表示がされてある。
ポイズンタウロスはヤヒロに気づくと、頭に生えた二本の角を、こちらに向けた。そして、前足を闘牛のように地面をその場で何回か蹴り、突進してきた。
「いきなり突進かよ!くそ!」
右に転がりながら避け、木の杖を取り出す。
それを、突進し終わり振り返ろうとするポイズンタウロスに向け、魔法を唱える。
「フレイムショット!」
木の杖の先端からファイアーボールよりも速く、火力のある火の玉がポイズンタウロスに向かって飛んでいく。
ポイズンタウロスに命中すると、当たった部分が、黒く焦げHPバーが勢いよく減少し一気に緑から黒に変わった。
当たった衝撃で後ろにたおれこんだポイズンタウロスは、モォォー!とまさに牛のような声で鳴き、光り粒になり、空に上っていった。
「……威力あるよな。まさにチートだ」
目の前に現れた報酬ウィンドウには、少ない経験値と、毒牛の肉というアイテムが表示されていた。
「毒牛の肉って……食えんのか?」
多少の疑問を抱きながらも報酬ウィンドーを閉じた。
「威力有りすぎると、他の奴にレベルとかばれかねねーな。威力下げる装備品とかないのか?って、それって絶対呪われてるし」
ヤヒロは少し笑いながら、ミリーナへむかうため、またゆっくりと歩き始めた。
ヒザリ草原
危険度C
出現モンスター
ポイズンタウロスLV10
エアバードLV12
マントラコラLV8(特殊条件下で、マンドラゴラLV32に進化)
等々
ボスモンスター
なし
ミリーナの町に向かうためには必ずとおらなければいけないフィールド
投稿が遅くてすいません!!
反省してます!……スゴく!(笑)
てか、設定が、壊れてないか怖いです(笑)
これからも度々更新していくのでよろしくです!
それではまたノシ