第5話
文字のミスや文がハチャメチャになってたりすると思うのでこれからも度々訂正をいれていきます。
ご迷惑お掛けしますm(__)m
「ハァ………ハァ……」
「おい、大丈夫か?」
出口へ向かっていた俺達は、走っている途中でまたカマキラーの大群に追われてしまっていた。
「ちょ………少し休憩を……」
「休憩したら虫の餌食になるがそれでもいいか?」
「嫌です!」
「じゃー走れよ」
この女の子は度々このように弱音をはいている。
(こいつ以外に体力あるな。もう2kmは走っているぞ?てか、出口遠いな!)
そんなことを考えていると大群の一番先頭にいるカマキラーの鎌が赤く光だした。
「なんだ?」
カマキラーは赤く光っている鎌を降り下ろした。すると赤い真空波が俺の頭部目掛けて飛んできた。
「ちょっ!」
しゃがんで何とか避けたが真空波はそのまま突き進み木にあたたった。その木はキレーに切られ丁度真ん中から真っ二つになってしまった。
「オイオイ!まじかよ!」
あれが首に当たってたとしたら………と考えると嫌な汗が止まらない。あいつ大丈夫か?と思い横を見てみると………
「………」
顔から血の気が引いて青ざめていた。
「おい!大丈夫か!?」
「ひゃっ、だ、大丈…夫です……」
「そうか、ならいいけど……」
大丈夫では無さそうだが本人がいってるので大丈夫という事にしとこう。
取り敢えずこの状況を乗り切る事を考えるか。
(まぁあいつらの足止めさえできればいいから結構簡単だな。でも、俺が囮になる必要はあるな。丁度木もたくさんあるし。どっちにしろこいつは助けないとな。)
見ず知らずとは言え女の子を易々殺させるわけにはいかない。
「おい!え~と、女の子!俺が囮になるから先に逃げてろ!」
「女の子って……私は…レイナ…です!上にかいて…あるでしょう!って、そんな…ことより囮って……駄目…ですよ!私のせい…でこんなことに…なってるのに……」
「お、落ち着いて!気にしなくていいから!」
息がきれていてうまくしゃべれていない。ぜんぜん聞き取れない。
「で、でも……」
「あ~も~じゃあこれでどうだ!」
右端のメニュー欄を開いてコミュニティを選択。そこからフレンド申請をレイナに送る。
「え……これって」
「お前は俺からのフレを受けとってくれればいい。それが恩返しってことでいいから。」
「………わかり…ました。」
「よし、それじゃいっ「帰って…きてくださいね…ヤヒロさん」……は?」
「ちゃんと…恩返ししたい…ですから」
「………分かった、そろそろ別れるぞ」
「はい」
後ろを見るとカマキラーの量は多少増えていた。どうやら仲間を呼んだようだ。最初は10匹位だったのが15匹程度になっている。
(よし)
後ろを向いて木の枝を構える。レイナは一旦振り向いていたがそのまま出口へと走っていった。
「ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール!」
ファイアボールを先頭のカマキラーに向けて何発も放った。目眩がしたがそのまま左側の小道へとはいった。
後ろからはカマキラーが飛ぶ音が結構聞こえる。どうやら無事こっちに狙いをさだめてくれたようだ。
アイテムからマップを選択してみてみると、さっき別れたところから出口まで1kmぐらいだから逃げられるだろう。
(ていうかこの森、意外に深いな)
レイナと一緒に逃げたのが3kmぐらいだから俺は入口から4kmほどの位置にいたということになる。
(俺よくその間モンスターにあわなかったな………奇跡だ、ってかよく体力持ったな…陸上部補欠だったのに……)
そんなことを考えながら森のさらに奥に入っていった。
Qレイナがなぜ走れたのか?
A子供の頃カマキリに指を切られてそれがトラウマになっているから。死ぬ気で逃げていた。
Qヤヒロは陸上部補欠?
A長距離選手(中学校3年間補欠)だった。