第2話
気付いたら地面に倒れていた。
「ここは、何処なんだ?てかなんで外にでてんの俺!?」
さっきまで自室にいたはずなのに………。体には怪我等はないようだし、取り敢えず回りを確認することにした。建物は全て石や木で出来ている。次に人だが……正直ビックリした。見た目から防具とわかるものを皆きている。その格好に剣や杖、弓矢などを持っているためよく小説等に出てくる冒険者みたいだ。そして皆の頭の上には名前と緑色のゲージがある。
「なんだこれ?」
視界の左側には俺の名前と緑色のゲージそのしたに青のゲージがあった。右側にはメニューと書いてあったのでそこを押してみる。
「うわ………すげ」
メニューを押した瞬間上からステータス、装備、スキル、アイテム、コミュニティ、と情報ウィンドウがでた。
「まぁ、ステータスぐらい見とくか」
ステータスボタンを押そうとしたとき、丁度広場の中心に一人の男が現れた。全身に黒いローブを着ている。そして、突然喋りだした。
「私はこのゲームのゲームマスターだ。ここから出たいのならこのゲームをクリアしろ。その間貴様らの現実での肉体の状態は時がとまったじょうたいになるから安心してもらっていい」
「……は?なにいきなり言ってんだよ!ふざけるな!さっさとここから出せ!」
いきなり現れた男が喋った瞬間一人の男が罵倒の声をあげた。
「落ち着け」
最初に喋った男が短く言い捨てるとその瞬間、罵倒をあげた男は光のちりとなった。俺達は愕然とした。
「今から説明する。最初にこの異世界ラナストにいる大罪の魔王を倒すことがクリア条件だ。この世界にはモンスターが溢れんばかりにいるからそいつらを倒してレベルをあげろ。制限時間は特に無い。」
なるほど、そういうことか。つまり俺達はただその魔王とやらをたおせばいいのか。
「ちなみにだが、魔王全てを倒した時点でクリアだがあえてクリアせずにここで暮らすのも良いだろう。ここで死んだらリアルでも死ぬからそれを覚えておけ。では、五万人のプレイヤーよ検討をいのる。」
その言葉を最後にその男は消えた。
回りの反応は泣き出す者、怒り出す者、唖然とする者、喜ぶ者と人それぞれだ。そして俺は………
「……いいぜ」
やってやるよ。
「こんなクソゲークリアしてやるよ!」
やる気になっていた。