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デアッタオトコ。

踏み出した先には、一瞬何も見えなかった。

何があったかわからないが、とにかく真っ白く見えただけだった。

深満と雨潤は、頷きあうともっと先へ進む。

すると、目の前の白い色が薄れてきた。

奥に、何かが見え始めている。

「あとちょっとだよね?」

深満が言った言葉に雨潤は頷くと、言った。

「って言うか、続く先が何か解んないんだぞ?」

深満は振り返ってみる。

そこにはさっきと同じ扉がまだ開いていた。

まるで、『今なら帰ってこれる』とでも言うように。

「………戻る?」

深満が問い掛けると、雨潤は逆にニッコリと笑っていって見せた。

「お前は、どーすんの?」

どうやら、深満が行くと言ったらついて行くらしい。

「怖いなら、帰って良いけど?」

深満はわざと威張ったようなそぶりで言って見せる。

「怖くなんかねぇよ。」

雨潤が頬を膨らませたのを見て、深満は安心した。

「行くよ。見てみたいから。」

深満が言うと、雨潤は「おし」と小さく言う。

「深満が行くんなら、俺も行く。置いてきぼりはつまんねーからな。」

二人は薄れてきた白い色のほうを向く。そしてもう一歩、二人は踏み出した。






「「…………………?」」

踏み出した先は、案外綺麗で、案外優しい場所だった。

風が吹いていて、風車が回っている。

家は立っていないが、大分遠くに村が見えた。

「ここさ、どう考えても日本じゃないよね?」

深満が言うと、雨潤は歩き出した。

「村まで行くぞ!!」

深満はいそいでその後を追う。

「何考えてんの!?いきなり敵視されちゃったらどーすんのよ!!」

「敵視されるかはわかんないだろ。」

足元の芝生がなくなると、村の中からざわめきが聞こえてくる。

「なんか起こってるな。」

「うん。」

二人は走り出す。情報は仕入れておいたほうがいいはずだ。

しばらく迷路のようなレンガ作りの道を走っていると、黒山の人だかりを見つける。

「あれだよ。」

深満は雨潤の服を引っ張る。

雨潤は頷いて、変わった服装の人たちの山に押し入った。

「!?」

深満は思わず口に手を当てる。

こうもりが巨大化したような生き物が血まみれになって倒れているのだ。

「なに、よ………これ!!」

深満があとずさると、雨潤は周りを見渡した。

すると、血のついた剣を鞘に収めようとしている男がいることに気がついた。

「おめぇか!こんな事したの!!」

人だかりからざわめきが聞こえた。

雨潤が大声で言いながら男を指差すと、男は淡い金色の髪をかきあげる。

「何を言っているのだ。化け物を退治したまでよ。」

「ば、けも、の?」

深満が小さく言うと、男は今度は剣を完全に収めた。

「そう、化け物だ。この世界を汚すものたち――ガリアス。」

雨潤が首を捻っていると、深満は言う。

「ここ、ほんとにもとの場所じゃないんだ……………………。」

その呟きも聞き逃さなかったようで、男は言った。

「元の世界?」

「え、あ、いえ、その「怪しいな。」

疑われてしまったら、どうなるか深満は考える。

『斬られる』

と頭の中に浮かんだので、深満は雨潤の後ろに隠れる。

「え、おい!!」

雨潤は深満に突っ込みを入れるが、そんな事お構いなしだ。

「お前たち、ついてこい。話を聞きたい。」

男がそう言ったので、雨潤は深満に向かって蹴りを軽く入れてから男に着いていく。

その後、深満は足を抑えると、雨潤を睨んではしって二人を追いかけた。

村人たちは、それを唖然としてみていた……………。

なんかみじかい!?

どーしたんだろ、変な所で切ったかな?

今回出てきた男は騎士です。一応。

これから重要キャラになるかもしれませんから、要注意です(笑)。

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