中3とギザギザギター(2.5)
Metalica・・・アメリカのメタルバンド。80 90年代を中心に活動してきた伝説的バンド。
優美・・・れいじのお母さん。
「お願いします!!!!!そこをなんとか!!!!」
また正座スタートだった。
今度は親に対してだけどね。
「そんなこと言ったって、今年受験でしょ?あんたがうけるところ相当偏差値高いんだし、しかも勉強嫌いなんだから塾も行かせてるし。」
「大丈夫!絶対勉強する!いまよりずっと勉強する!学校も遅刻しないでいく!!!」
保証できないことをひたすら並べて、とにかく親を説得することだけを考えて、
ずっと正座に、土下座もしていた。
「....あんたねぇ...。」
母はなにかを戸棚から取り出した後、
紙のこすれる音と一緒に母の足音が自分の耳元にまで聞こえてきた。
「身の程をわきまえなさい?」
「え、なに」
それを自分の前に見せられた時、自分の顔の
温度がありえないほど急激に下がった感覚がした
それは、6月の最初に実施された第1回模試の結果。
「えっ、、なんで、それ、持ってるの...?」
「あんたのカバンから」
もちろん第一志望はE判定。
それどころか第三志望でさえC判定だった。
「私言ったじゃない。ちゃんと勉強しときなさいって、」
「し、したし、」
「してないからこんな成績とったんでしょ?もう...。」
さすがにれいじの中に言い返す言葉もなく、
下を俯きながら言葉を、絞り出す
「で、でも、ギt」
「自分で決めた目標なんだから、中途半端にやらずに、しっかりとやりきりなさい。」
「は、はい...。」
まぁ、こう言われることは分かってた。
模試の結果を出されてなくてもこう言われる。
「そんなことは置いといて、さ、ご飯の支度手伝って?」
母はさっきとは違う明るい口調でれいじに話しかける。
「.....。」
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「お兄ちゃん大丈夫かな、。」
「いやぁ〜、あれは効くよ...。」
母に夜ご飯を伝えられ、食堂に向かう途中、こっそり聞いていたれいじの父と妹。
「可哀想、、でもお兄ちゃんも受験生だからどうとも言えないよ。」
「んんーそれはそうなんだけど、、どうにかなんないかなぁ...。」
お父さんは過保護っぽいし、平和主義者だ。
可哀想なのは分かるけど、お母さんの気持ちもわかる。
お兄ちゃんがなんでギター始めたいかは、
だいたい予想が着く。
ずっとお風呂とか部屋からたまに音が漏れてたから。
「...ゆうあ、お腹減ったから食堂入るね。」
「あ、うん。」
ガチャッ...
父は1人廊下に取り残される。
おれも...、こんなことあったなぁ。
中1の頃metallicaに憧れて、
epiphoneのexplorer買ってーって、、、
そんときは買って貰えたんだけど、
その代わりクリスマスプレゼントとか全部おあずけになっちゃったんだっけ。
でも買ってもらったのは言いものの
高校受験でそっから使わなくなって...。
と1人で昔を思い出して、30秒くらいして妹の後に続こうとして立ち上がった。
だけど、優美は俺のお母さんよりも意外と厳しいからなあ...。
「おとーさーん冷めちゃーーーう。」
「はーい今行くよー。」
床が軋む。れいじはとりあえず、今やるべきことは受験勉強とはいえ、、
れいじにはやりたいことをやらせてあげたい。
けど、、諦めるのも必要、、か
ん、待てよ...?
何かを思い出し、
食堂に向かって「トイレしてから行く!」と大きい声で言い、走ってほとんど使っていない和室の中に入っていった。
「これだ。この中にあったんだ。」
勢いよく襖をあけ父はそう言った。
Metalica知ってる人ならギザギザギターと言ったら何かわかるよね!!




