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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

カンショウヨウ

作者: 沖田 楽十
掲載日:2023/06/10

 何で、こうなったんだっけ…??



『私……初めてなの…っ』



 そうだ。私、彼とそーゆう雰囲気になって、それで……





「気分は如何(どう)だい?」


「!?」



 声がした方へ振り返ると、私をこの状態にした男が、此方(こちら)へと何食わぬ顔で近付いてきた。



「……これが、気分良さそうに見える?」


「君の為だ。許してほしい」


「私の為って……何でこんな事するのよ?」


「君の事を愛してるからだよ」



 唐突(とうとつ)な告白に、私は顔が熱くなるのを感じた。……じゃないっ!!!



「嘘よっ!!!」


「嘘じゃない」


「じゃあ如何して…如何して私を、こんな目に遭(あ)わせるの!?」



 ーーそう。私は、大人一人が寝転んだら部屋が埋まるぐらいに狭い処へとアクリル板が敷(し)かれた場所に、幽閉(ゆうへい)されていた。

 私を閉じ込めた男は、同じ空間に居る筈なのに、快適な場所なのも気に食わない。



「此処(ここ)から出してッ!!私の事を愛してるんでしょ!?」


「だから言ってるじゃないか。僕は、君を愛してるから、この部屋を与(あた)えたんだよ」


「与えた!?閉じ籠(こ)めたの間違いじゃなくてッ!?!」


「………君…処女なんだろ?」


「っっ…そっ…、それと今私が受けてる状況と、なんの関係があんのよ!?イイから此処から出ーー」

「外に出したら、君は処女じゃなくなるだろ!?」


「はっ……はあああぁ!?!!」



 いや…待て!なんって言えばイイんだろう……うん。気持ちが悪い!!!今、私の中で、百年の恋も冷める現象が起こっていた。



「………いや……あのさ…え?そーゆう感じの拘(こだわ)ってんの?女は処女じゃなきゃ…とか、許せない感じ?」


「違う…そうじゃない…。ただ……他の男に、それを奪われたくない」


「っ…」



 うん。百年の恋も冷めたとか思ったケド撤回(てっかい)。嫉妬されるのは、嫌いじゃない。

 でも、ソレを表現するなら、こんな相手の気持ちを考えてないのは許せないけど。



「あっ…あのさ……そんなに他の男に奪われたくないなら、そのっ…貴方が私の処女を奪ってくれる?」


「嫌だ」


「!?ッ……なっ…なんで?」


「そしたら、君は汚(よご)れるじゃないかっ!」


「………」



 ……うん。百年の恋も冷めるは、撤回の撤回で。私は生きてるし、人形じゃない。

 生物がなんであーゆう行為をするかといえば、生きてる=いずれは死ぬ、で、その時、自分が生きた証を残す為に、子を成(な)すのではないかと思う。

 でも彼は、私が他の男と関係を結ぶのを拒(こば)む処か、永遠に処女である事を望んでいる。



「………気持ち悪い…」


「君の為だ」


「私は、生きてるんだよ?」


「だから、穢(けが)れてないのが美しいんじゃないか」


「性行為は、穢れたものなの?」


「………自分のした行(おこな)いを、いっつも誰かのせいだ!と責任転嫁(せきにんてんか)ばかりする無責任な奴が、親になったら、子供が可哀想だろ?」


「でっ…でも!避妊すれば……」


「絶対じゃないだろ?確率が少しでもあるなら、ヤらない方が好い」


「っっ…」



 嗚呼(あぁ)……思い出した。そーゆう雰囲気になった理由は、彼の生(お)い立ちを聞いた時だった。

 家庭環境が好くなかった彼は、無責任な行為で誤って、親になる事を恐れていた。でも、恋愛感情まで抑えられるわけではなく、其処(そこ)から性的な関係になるのはごく自然な事だが、彼は、それを嫌がっていた。



 “別に、性行為なんかしなくたって、一緒に居られたら、それだけでイイ”



 そう語る彼は、何処か遠くを見つめてて、今にも消えそうな感じがして……思わず抱き締めた。


 それで、私はーー



「『貴方の家族になって、血を分けた二人の子宝を一緒に育てたいなぁ』って言われた時は、嬉しかったよ」


「!じゃあ」


「でも、そーゆう想いは、永遠に続くわけじゃないだろ?」


「!?」


「俺は、絶対的な愛が欲しい。裏切られるぐらいなら、君を外に出さないで、ずっと俺の手元に置いて、閉じ籠めていたい」


「裏切られる、裏切られるって……貴方は如何なのよ?私を永遠に好きで居続けられる保証なんかないでしょ!?」


「…あぁ、無い」


「だったら出してよっ!!!」


「でも、君を手放したくない気持ちだけは、持ち続けられる自信があるよ」


「っっ………私の気持ちは、考えないクセに…?」


「俺以外の男と接触しなかったら、他の男に惚れる事も無いだろ?」


「………ははっ…。ハハハハハッッ!!!…ハッ……気持ち悪い…」


「……そうだね。俺も、自分自身の言動に、狂気じみてると思うよ…」



 そう言った彼は、悲しそうな表情(かお)で私を見つめてて、目を合わせたくなかったから、視線を床へと落とした。











了

後書き

私の中で、【初めて】ブームがきまして……多分、氷漬けにされた瞬間、なにかが弾け飛んだんだと思います((←⁉️


何回か、こーゆうブームはきた事があるんですが、、

まぁ……今みたいにシモ関連をそんな語る方では無かったので、結構お蔵入りにしてたりしました。


実は、約十年ものの、その系統の下書きが未だにあり、投稿してないというのは内緒((内緒ってなんだっけ??(OvO)



というわけで((どーゆうわけ??(o_o)


私……こーゆう後味が悪いの、素敵な作品を読んで記憶から消えないので、、

そーゆう仕上がりになってたら嬉しいです(`・ω・´)❤️

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