古代魔法
1人で殲滅できるだろう。というか確実に行ける。
街に出ると民衆はパニックになっていた。
そりゃそうだろね。
しかしそれを無視して俺達は飛ぶ。俺の風魔法でモニカと俺を飛ばしモニカは結界を張って守ってる。
民衆は暴れて群衆雪崩を起こしそうなものだがそこは『賢者』2人が停止魔法で群衆の動きを止めてくれた。
そして街を出る前に少しだけ足止めをする。
魔物が現れたのだ。と言ってもゴブリンだが。今更ゴブリンで足止めにもならない。風の刃で切り刻んでいく。
見つけた・・・
「モニカ、ここから援護よろしく。」
そう言って俺は全力で突っ込んでいった。
「さぁ、死んでもらおうか。」
「チッ!」
「魔法陣、展開!」
新技のお披露目だ!前回のような隠密作戦には向いてないけど今回は使えそうだ。
魔法陣を展開して魔法を使用する最も古い原初の魔法・・・魔力の変換効率が悪く、そして何より魔法陣のパターンから何属性の魔法か割れやすい。
「なんだ!そんな化石魔法で私を倒せるとでもッ・・・!」
そう、この魔法の使い方はは化石魔法と蔑称される程に古い。客を言えば魔法陣を見て何魔法かわかる奴はそうそういないんだ。
「今から使う魔法は風魔法だ。それも攻撃用のな。」
使用する魔法を自分で説明し『制約』を発動させる。自身の有利さを縛る代わりに魔法の効果範囲と威力を底上げする。
「《風殺疆域》」
自身を中心に風で吸い込み風の刃を当て続ける。この技の発動中は呼吸、移動を封じてようやく発動できる。最大発動時間は1分。よほどの相手ではない限り確実に死ぬ。これは対象が生きていようとなかろうと発動中は関係なく殺す。
先程のゴブリン程度なら発動するまでもなく風の刃単品で大抵殺せる。
だからこの魔法を使う時は周りに注意しないといけない。シンプルに敵味方の区別ができないから。自分の周りで円形に発動するから背後からの攻撃に備えてエリア内に入ったらオートで吸い込みと斬撃を放つ。
「おっともう死んだのか?まだ10秒経ってないぞ。」
目の前には肉塊が一つ。さて、向こうも首尾よく終わってるかな。